バフェット太郎です。

2日、英石油大手BP(BP)が第4四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

純利益は予想7億3000万ドルに対し、結果1億9600万ドルと予想を大幅に下回りました。通年では65億ドルの赤字となり、これは20年ぶりの水準です。主な要因は長期化する原油安と、その影響による採鉱・生産部門の資産の評価損や事業再編費用などの特別損失によるものです。

チャートはBPの40年チャートです。
BP32Y
株価は決算を嫌気して前日比で-8.69%超下げています。最初のサポートライン(26.75ドル)を割り込めば、ターゲットは20ドルになります。

一方で原油安が追い風となった企業もあります。世界最大の航空会社、アメリカン航空(AAL)がそれです。AALが29日発表した第4四半期決算の内容は良かったです。

EPSは予想1.97ドルに対し、結果2ドル(特別項目除く)でした。
売上高は予想96億3000万ドルに対し、結果96億3000万ドルとこちらは予想通りでした。

主な要因は、原油安により燃料費が前年同期比で41%減少したことに加え、30億ドルもの税還付に押し上げられた面が大きかったです。しかし、税控除の影響を除いたとしても通期の純利益は過去最高となりました。
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ただし、チャートのカタチは悪いです。
AAL5y
決算の内容は良かったのですが、株価は下落基調を強めており三角保ち合いを形成しています。下にブレイクアウトすれば30ドルがターゲットになります。


AALは2011年に当時世界4位のアメリカン航空が経営破綻し、13年に9位のUSエアウェイズと合併し誕生した企業です。再生後、国際線の拡充や大幅な人員削減、燃費効率の良い運航機材への入れ替えなどで早期の再上場を果たし、15年3月にはS&P500銘柄に採用された経緯があります。

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