バフェット太郎です。

3日、米バイオ製薬製薬大手ギリアド・サイエンシズ(GILD)が第4四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想2.22ドルに対し、結果2.43ドル(特別項目除く)
売上高は予想81.6億ドルに対し、結果84.1億ドル

EPS、売上高ともに市場予想を上回りました。

ただし、薬価引き下げ問題で主力のC型肝炎治療薬の「ハーボニ」とその「ソバルディ」の大幅な値下げを余儀なくされています。

GILDは150億ドルもの自社株買いを実施しており、さらに120億ドル自社株買いをする用意があります。

チャートはGILDの10年チャートです。
GILD10y
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トレンドラインを割り込んだものの、サポートラインに支えられ反発しました。本来、このサポートラインを割り込んだら売りですが、割り込んでいないにも関わらず狼狽売りした個人投資家が少なくありませんでした。(ただし、短期的な反発はダマしの可能性があるので注視しなければなりませんが)

GILDはグロース株投資家に人気の銘柄です。昨年まではGILDを保有しているかどうかが個人投資家のステータスみたいに言われていましたが、次期大統領候補のヒラリー・クリントンが薬価引き下げについて言及して以降パッとしません。

同社のPERは7.81倍、利回り2.07%ですが、バリュー株投資家はこうしたバリュエーションに対し「割安」と安易に判断してはいけません。今回の決算でも明らかになったように、GILDは薬価引き下げを余儀なくされており、今後さらに引き下げられるようなら現在のPERでも割高になる場合があります。もちろんこうした心配が杞憂で終わる場合もありますが、PER7.81倍にはそうしたリスクがあることを覚えておいてください。

GILDはバリュー株投資に不向きのグロース株なので、バカの一つ覚えのように「PER7倍、利回り2%、EPS成長率…すげー!」でバイアンドホールドしていると凍死家になりますよ。
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