バフェット太郎です。

投資の世界では「S&P500ETFに投資して配当を再投資しろ」というのが最適解のひとつになっているわけですけれども、この投資戦略は今後、みんなが思っているよりもずっと難しい投資戦略になると思います。

そもそも、S&P500種指数は時価総額加重平均型指数と言って、時価総額の大きい大型株ほど構成比率が大きくなるようにデザインされています。そのため、マイクロソフト(MSFT)やアップル(AAPL)、アマゾン・ドットコム(AMZN)、そしてアルファベット(GOOGL)などの超大型ハイテク株によって株価が左右されやすいというわけです。

これは、これら大型ハイテク株が好調であればS&P500種指数も追い風を受けて上昇しやすいものの、反対に不調だと指数全体まで落ち込みやすくなります。

そのため、FANGブームが終焉しつつあることを考えると、S&P500種指数はFANG銘柄が足枷となり、伸び悩む公算が大きいです。

こうしたことから、多くの個人投資家はS&P500ETFへの配当再投資戦略に疑心暗鬼になり、配当再投資を止めてしまったり、より高いパフォーマンスを求めてが別の資産に投資資金を振り向けるようになるかもしれません。

一見簡単そうに見えるS&P500ETFに対する配当再投資戦略も、別の資産が好調に推移する中で、自分が投資しているS&P500ETFだけが伸び悩めば、配当再投資どころか保有すらしたくなくなるものです。

結果、これから多くの個人投資家たちが自らの意志でS&P500ETFへの配当再投資戦略を中止し、挫折することになると思います。

【S&P500種指数のトータルリターン:1988ー2018】
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そんな時に確認しておきたいのがS&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込み)です。S&P500種指数のトータルリターンの過去30年間を振り返ると、2000年から2013年にかけての13年間で低迷したものの、長期的に見れば大きく上昇してきたことがわかります。

従って、今回も個人投資家は愚直に配当を再投資し続け、長期的なリターンの最大化に努める必要があります。

S&P500種指数が好調な時ほどメリットばかりが注目され、デメリットは無視されるものです。そのためFANG銘柄が低迷する中で、パッシブ運用者の覚悟がこれから試されることになります。

グッドラック。

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