バフェット太郎です。

NHKの世論調査によれば、60歳以降も仕事を続けると回答したは7割近くに上ったとのこと。
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全国16歳以上の人々を対象とした世論調査によれば、「働けるうちはいつまでも働きたい」と答えた人は29%、「65歳くらいまで」は19%、「70歳くらいまで」は14%と、「60歳以降も仕事を続けるつもりがある」と答えた人が7割近くに達しました。

これは人生100年時代が到来し、従来型のロールモデルが通用しなくなっていることを考えれば、ある意味必然と言えます。また、新しい人生のロールモデルを考えたとき、我々は永遠に勉強し続ける必要があることにも気づきます。

たとえば、これまでの人生のステージには、教育期間20年、社会人生活40年、老後生活20年という三つのステージが用意されていました。しかし、国民が長寿化したことで、教育期間20年、社会人生活40年、老後生活40年になってしまうわけです。

つまり、これまでは40年間働いたお金で、その後の20年分の生活費を賄うだけで良かったものの、これからは40年間働いたお金で、今までの倍の40年分の生活費を賄う必要が出てきたわけです。これは老後生活が「詰んでる」ことを意味します。

そのため、社会人生活を10~20年延長させ、老後生活を10~20年短縮させる必要があります。こうすることで、教育期間20年、社会人生活60年、老後生活20年という三つのステージに分けることで、豊かな老後生活が送れます。

しかし、産業構造がダイナミックに変化し、古い職業が淘汰され、新しい職業が増えるような目まぐるしい競争環境の中で社会人生活が延長するということは、「新卒で入社した会社を定年まで勤め上げる」ということが荒唐無稽な未来になりそうです。

従って、社会人生活を60年とした場合、二つの仕事をそれぞれ30年ずつ区切るか、あるいは三つの仕事をそれぞれ20年ずつで区切る必要が出てくるわけです。
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ノンフィクションライターのマルコム・グッドウェル氏の『天才! 成功する人々の法則』によれば、専門技能を習得するには一万時間が必要とのこと。人生100年とすれば、一生の間に87万3000時間の時間を持っていることになるので、三つの仕事で専門技能を習得することはなにも不可能ではありません。

ただし、一万時間を普段の生活で作ろうと思えば、休暇の過ごし方を変える必要があります。

たとえば、これまでの休暇の過ごし方といえば、リビングでくつろぎながら映画を観るとか、観光・レジャーなどに出かけるなどでしたが、これからは、そうした時間の使い方を抑える一方、読書をしたり、資格の勉強をするなど、自主学習の時間に充てなければなりません。

これを怠ることは、人的資本に再投資をしないことを意味するため、労働市場では使い物にならなくなってしまいます。すると、社会人生活の後半で誰もやりたがらないような単純労働を強いられ、惨めな想いをすることになります。

「なんだかとても生きづらい世の中だな」と思うかもしれませんが、人生が予想以上に長く、誰もが新たな職業の専門技能を習得することができることを考えれば、誰もが勝ち組に行けることを意味します。

つまり、人々の長寿化はブラック企業に勤めている社畜といった、いわゆる「負け組」にとって新たなチャンスをもたらす福音とも言えるわけです。

グッドラック。

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