バフェット太郎です。

米労働省が18年12月の雇用統計を発表しました。内容は良かったです。

非農業部門雇用者数は前月比予想17万8000人増に対して、結果31万2000人増と予想を大きく上回りました。

失業率は予想3.7%に対して、結果3.9%と予想を上回りました。

平均時給(前月比)は予想+0.3%増に対して、結果+0.4%増と予想を上回りました。

平均時給(前年比)は予想+3.0%増に対して、結果+3.2%増と予想を上回りました。

やむなくパートタイム職に就いている人や職探しを諦めた人を含めた広義の失業率は7.6%と前月から変わりありませんでした。

労働参加率は63.1%と前月の62.9%から上昇しました。

労働市場が引き締まりを見せる中、18年の就業者数は月平均で22万人増と、17年の18万2000人増を上回りました。就業者数はこれで99カ月連続で増加しています。

【平均時給(前年同月比)】
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労働市場の引き締まりは賃金にも波及しており、平均時給は前年同月比+3.2%増と好調です。これは、企業が人材確保のための賃上げを余儀なくされているためです。

【米失業率:1988ー2018】
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失業率は前月の3.7%から3.9%へと上昇しましたが、これは労働参加率が62.9%から63.1%に上昇したためです。

そもそも失業率の計算には、専業主婦や働く意思のない人たちは統計から除外されているのですが、景気が良くなると、職探しを諦めていた人たちが労働市場に参入してくるため、失業率が上昇してしまうのです。そのため、今回失業率が上昇したことはそれほど悲観的になる必要はありません。ただし、憂慮すべきところもあります。

失業率の内訳を細かく見ると、黒人や低学歴ほど失業率が上昇していることが気になります。

【人種別失業率】
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人種別失業率を眺めると、黒人の失業率が大きく上昇していることがわかります。

【学歴別失業率】
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学歴別失業率は、低学歴ほど失業率が上昇しています。

黒人や低学歴の失業率が上昇しているのは、労働参加率が上昇している(これまで職探しを諦めていた人たちが労働市場に参入している)からだと言えるものの、過去を振り返ると、全体の失業率の上昇に先駆けて、黒人や低学歴の失業率が上昇していたことを考えると、やや不気味な感じがあります。

とはいえ、いずれにせよ米労働市場が底堅いことから、すぐにリセッション(景気後退)入りするといった心配をする必要はなく、少しの間、売られ過ぎによる買い戻しが見られると思います。

グッドラック。

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