バフェット太郎です。

ソフトバンク株を1億6000万円分購入し、その後含み損を抱えたことで一躍有名になった個人投資家のたけし氏が7日朝、持ち株を1449円ですべて売却したことが明かになりました。たけし氏は公開価格1500円で10万6600株、およそ1億6000万円分購入したものの、上場初日の終値は1282円と、公開価格を14.5%下回る悲劇となりました。

その後も含み損を抱えたまま夜も眠れない日々が続き、結局は楽になるために株をすべて手放し損失を確定しました。損失額は500万円と、一般的な感覚からすれば大きな額かもしれませんが、1億6000万円を運用していたことを考えれば、比較的ダメージは少ないと言えます。

それにしても、たけし氏は何を間違えたのでしょうか。結論から言えばギャンブルをして、結果負けただけだと言えます。

そもそも投資の世界では分散投資が基本中の基本であることから、一銘柄に1億6000万円もの投資をすることは狂気の沙汰で、普通なら絶対にやりません。しかし、今回はIPO(新規公開株)であり、上場初日は株高になりやすいことから、たけし氏は投資に踏み切ったのだと思います。

とはいえ、ソフトバンク株を巡っては、IPOに当選した個人投資家たちの辞退が目立つなど、当初から公募割れのリスクが指摘されていたことから、投資というよりはむしろギャンブルだったと言えます。

そのため、結果論ではありますが、株価が急落したことで丁半博打のギャンブルに負けただけと言えるわけです。そして、そのギャンブルをズルズルといつまでも続けることなく撤退したのは(今後株価が上がろうが下がろうが関係なく)良い判断だったと思います。
1

ところで、個人投資家の中にはまだソフトバンク株を大切に保有している人も少なくないと思います。これは、彼らが利益成長ではなく持続的な配当に期待しているためです。そのため、彼らは短期的な株価の変動を無視して、含み損を抱えながら大切に保有しているわけです。

とはいえ、その配当に対する懸念もあります。

通信大手各社は通信料金の値下げ圧力を巡って、業績が低迷することが予想されているので、将来、減配する可能性があります。

通常、米国の連続増配企業などは、安定したキャッシュフローに加えて配当に責任を持っているため、簡単に減配したりはしませんが、日本株の場合、簡単に減配する企業が目立つので、ソフトバンクが減配しない保証はどこにもありません。

すると、高配当は絵に描いた餅になりかねず、減配すれば株価も大きく暴落する可能性が高いのです。

そのため、配当を継続して出し続けてきた実績がないこと、業績が低迷することが予想されることなどから、長期投資家にとっても投資しにくい近寄りにくい銘柄です。

グッドラック。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK