バフェット太郎です。

「日本金融庁が仮想通貨ETFの認可を検討している」とのブルームバーグの報道を受けてビットコイン価格が急騰しています。しかし、これはデマの可能性が高いです。

これまで金融庁は、仮想通貨を巡って個人投資家らがトラブルに巻き込まれるなど社会問題化していたことを受けて、投資家保護のための新たな規制を設けるなどの対応をしていたわけですけれども、仮想通貨ETFの上場については、「積極的な社会義を見出しがたく、取り扱う必要性は現時点では認められない」と指摘していたことから、このニュースは当初から「デマなのでは?」と疑問の声が上がっていました。

そしてその後、仮想通貨ニュースサイトのテレグラフが金融庁に取材すると、取材に応じた担当者は「現時点では暗号資産を使ったETF承認の検討はしていない」とブルームバーグの報道を否定したことで、多くの仮想通貨クラスタが落胆しました。

しかし、それでも仮想通貨ETF上場への期待は冷めることなく、ビットコイン価格はその後も高止まりするなど、もはや仮想通貨クラスタは信じたいことだけを信じるような妄信状態に陥っています。

【ビットコイン】
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そもそも、なぜ多くの仮想通貨クラスタが仮想通貨ETFの上場を切望するのかと言えば、世界中から投資マネーが流入して価格が高騰することが予想されるからです。

【金先物価格:1980-2011】
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金先物価格の歴史を振り返ると、1980年以降、一貫して弱気相場が続いていたものの、00年代前半以降、金価格が大きく上昇していることがわかります。これは、03年にオーストラリア証券取引所で金ETFが上場したことで、世界中の投資マネーが流入したためです。

つまり、仮想通貨クラスタたちは、金ETF上場と同じことが仮想通貨ETFでも見られると期待しているわけです。

とはいえ、金融庁の発言を考えれば、当面ビットコインETFの実現は難しそうです。

ちなみに、今年2月にも米国でヴァンエックのビットコインETFの可否結果が明らかになるそうですが、予算案を巡った与野党の対立により、政府のシャットダウンが続いていることから、仮想通貨ETF承認の可決判断は延期する可能性もあります。

さて、17年末の高値からおよそ80%も大暴落しているビットコインですが、依然として多くの個人投資家たちが仮想通貨の未来を夢見ています。これは相場が底が形成されていないと考えられます。

ジョン・テンプルトンの言葉を借りれば、「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福とともに消えていく」との言。つまり、依然として悲観的ではないことから仮想塚の強気相場は未だ生まれていないというわけです。

別の言い方をすれば、仮想通貨クラスタが絶望する日はまだまだ続くということです。

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