バフェット太郎です。

野村総合研究所が実施した富裕層・超富裕層の子どもや孫である20代~50代の男女を対象とした調査によれば、彼らは両親や祖父母が富裕層でない場合よりも金融リテラシーや金融情報感度が高く、教育投資に積極的であることがわかりました。

そもそも富裕層は世帯の純金融資産保有額が1億円以上5億円未満、超富裕層は5億円以上と定義されていて、世帯数はそれぞれ118万3000世帯、8万4000世帯と全体の2.4%を占めます。
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グラフを眺めると親リッチ(親が富裕層か超富裕層)の場合、その子どもや孫は男女ともに非親リッチの場合に比べて、金融リテラシー、金融情報感度、金利感応度のすべてにおいて高い数字を記録しました。

また、「子どもの教育のためにお金をおしまない」と答えた男性は、親リッチの場合が84%と、非親リッチの74%に比べて10%ポイント多かったです。ちなみに、これは女性の場合でも同じで、親リッチの場合78%と、非親リッチの70%に比べて8%ポイント多く、男女ともに親がリッチなほど子どもの教育に熱心であることがわかります。

親リッチほど教育にかけるお金の余裕があることを考えれば当然の結果なのかもしれませんが、同時に格差がさらに拡大することを意味します。

そもそも格差拡大の要因は収入の差というよりも、資産運用をしているかどうかで決まります。もちろん、収入が多い人ほど資産運用をしている傾向があるので、収入が多い人と少ない人とでは格差が拡大してしまうのは当然ですが、さらに拡大してしまう要因は、資産市場でお金を運用しているかどうかで決まるわけです。
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たとえば、毎月5万円を40年間積立貯金をしたところで2400万円にしかなりませんが、仮に毎月5万円を年平均6%の利回りで運用したとすれば、およそ9600万円と4倍もの差が生まれます。

このように、お金を資産市場で運用した方が資産を増やせることを知っている親は、当然自分の子どもにも同じように運用させようとするものです。そして、その子どもも将来自分の子どもに教えることを考えれば、この家系は代を重ねるごとに資産を増やし続けることがわかります。

一方で、「株式投資はギャンブルだ」と教わる非親リッチの子どもは、投資を始めようとは考えません。むしろ資産市場と距離を置き、投資なんかせずに貯金をすることが絶対的に正しいと信じています。

そして当然、その考えを自分の子どもたちに教えるので、子どもたちも株式投資をギャンブルだと考え、やはり資産市場と距離を置くようになります。

結果、資産市場でお金を効率良く運用している親リッチ家はますますお金持ちになり、資産市場を嫌う非親リッチ家は永遠に貧乏のままとなるわけです。

そのため、あなたの家系がもし貧しいのなら、ご先祖様は金融リテラシーが低かった可能性があります。とはいえ、あなたがこれから金融リテラシーを高めて、資産運用を始めることができれば、今後一族は資産を指数関数的に増やし続けることができ、資本主義の恩恵を享受することができるかもしれませんね。

グッドラック。

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