バフェット太郎です。

将来有望と言われている資産に長期投資することがいかに難しいかということを、多くの個人投資家は知りません。

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今から一年ほど前、仮想通貨交換大手のコインチェックから580億円分もの巨額資金が流出した事件が起こりました。

当時、仮想通貨ビットコインは、過去最高値の1万8723ドルから1万0779ドルと-42%も下げていたわけですが、この事件はその暴落に追い打ちをかける「売り」材料となりました。多くの仮想通貨クラスタたちは、仮想通貨交換業者のセキュリティーに不安を募らせ、仮想通貨をとにかく投げ売りしたのです。

それでも、仮想通貨関連の仕事で収入を得ていた一部のインフルエンサーたちは、強気のポジショントークをしていて、相変わらず「仮想通貨を長期保有すれば、将来必ずお金持ちになれる」とか「今が絶好の買い場だ」と強気の姿勢を示していました。

また、それを真に受けた情報弱者たちも、インフルエンサーの真似事をするかのように、強気の見方を繰り返していて、もはや新興宗教のようになっていました。

そもそも、仮想通貨への投資というのは、ポートフォリオ全体の2~3%に留める程度に抑え、仮想通貨そのものに資産のほとんどを賭けるようなことはしないものです。しかし、値上がりすることを信じてしまった信者たちは聞く耳を持ちません。なぜなら、仮想通貨に投資してソッコーでお金持ちになった人たちを目の当たりにしているので、自分もそうなれると信じているからです。

結果、多くの仮想通貨クラスタたちは、仮想通貨バブルがガラガラと音を立てて崩れ落ちているのにも関わらず、現実を直視することができないがために凍死家となってしまったのです。
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現在、ビットコイン価格は3552ドルと17年12月の高値から81%も暴落しており、まさに地獄絵図となっています。

たった一年前まで多くの仮想通貨クラスタたちは、仮想通貨の未来に明るい希望の光を見ていましたが、永遠に続く強気相場などないことを考えれば、当たり前の結末を迎えたと言えます。

これは何も仮想通貨に限った話ではありません。米国株式市場では、FANGブームも半導体株ブームも終焉を迎えました。これらのセクターもほんの一年前までは「集中投資して長期保有すればお金持ちになれる」と信じられていたのです。

ところが、今となっては自信をもってアップルやアマゾン、エヌビディアに集中投資している人などほとんどいません。また、長期保有すると言っていた人たちもいつの間にか投げ売りしてしまっているのです。

これは、投資対象が自身のリスク許容度を超えたからに他なりません。

いかなる投資対象も、人気化するとリスク(変動率)が大きくなるので、仮に長期保有することが賢明な投資戦略だとしても、リスク許容度を超えてしまえば保有することなどできず、長期保有したくても机上の空論になってしまうのです。

そのため、将来有望といわれる資産に長期投資することは、多くの個人投資家が考えているよりもずっと難しく、オススメできない投資スタイルです。

とはいえ、あなたが強靭なメンタルを持っているのなら、「有望セクターへの長期投資」に挑戦してみるのもいいと思いますよ。過去に自身のリスク許容度を過信して大損したクソダサい個人投資家の存在を無視できるのなら。

グッドラック。

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