バフェット太郎です。

半導体大手のエヌビディア(NVDA)株が-13.82%安の138.01ドルと暴落しました。暴落した主な要因は、エヌビディアが第4四半期決算の売上高予想を引き下げたことが嫌気されためです。同社の売上高の半分を占める中華圏のマクロ経済環境が悪化しているほか、ゲーム分野とデータセンター向けの売上げ低迷が背景にあります。

これまで半導体セクターは低調な需要と在庫の増加により低迷していましたが、最近では最悪期を脱したとの楽観的な見方が広がっていました。しかし、今回のエヌビディアのガイダンスの下方修正は再び市場参加者のムードを暗くさせました。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ミッチ・スティーブズ氏によれば、「ゲーム分野の低迷は想定内であるものの、粗利益が徐々に減少してきている状況はデータセンターの低迷が継続していることを意味している」とした上で「両分野の低迷は向こう3~4カ月程度続くだろう」としています。

また、キーバング・キャピタル・マーケッツもエヌビディアの低迷は第2四半期(5-7月)まで続くと予想しています。
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エヌビディアの株価は直近の高値から-52.8%安と大暴落しています。

これまでエヌビディア株など半導体セクターはIoT関連分野などで成長が期待されており、将来有望の人気株としてもてはやされてきました。事実、エヌビディアの株価は15年秋から18年秋にかけてのわずか三年間で株価が10倍以上も値上がりしたことから、個人投資家の中にはエヌビディアに投資して長期で保有しさえすればお金持ちになれると信じている人も少なくありませんでした。

彼らは過去数年間続いていたトレンドが今後も続くと錯覚したわけです。

しかし、永遠に続くブームなどないことを考えれば、ブームに沸く人気セクターに長期投資することがいかにバカげたことかがわかると思います。事実、過去、ブームになっていたバイオセクターや新興国株を今でも保有し、強気の姿勢を堅持している個人投資家は一人もいません。

とはいえ、ブームに沸く中でいくら警告を発しても「ポジショントーク乙www」と笑われるだけです。愚者は体験に学び、賢者は歴史から学ぶと言われていますから、彼らは含み損を抱えて凍死家になるまで自分の愚かさに気づかないのです。

グッドラック。

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