バフェット太郎です。

1日のNYダウ株式市場は前日比+64.22ドル(+0.26%)高の2万5063.89ドルと上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は、好調な経済指標が好感されたためです。

米労働省が発表した1月の雇用統計は、非農業部門就業者数が予想16万5000人に対して、結果30万4000人増と予想を大きく上回りました。これで100カ月連続の増加を記録しました。

失業率は予想3.9%に対して、結果4.0%と予想よりも悪い数字でしたが、これは政府機関の一部閉鎖を受けたことによるものなので、過度に悲観的になる必要はありません。また、すでに政府は再開していることを考えれば、2月の雇用統計で失業率は低下することが予想されます。
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また、米ISM製造業景況指数は予想54.2に対して、結果56.6と予想を上回りました。
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(出所:米供給管理協会

米中貿易摩擦を巡る影響を受けて大幅に下げていた「新規受注」と「生産」はそれぞれ58.2、60.5と、前月の51.3、54.1から大幅に回復しました。一方で「雇用」は55.5と前月の56から悪化しました。

「価格」は49.6と前月の54.9から大幅に下回ったことで、インフレ懸念がないことが確認されました。
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ISM製造業景況指数は景気の先行指標として知られていて、多くの投資家らが注目している指標です。過去二回のリセッション(景気後退)を振り返ると、いずれも指数が景気拡大と縮小の分かれ目を示す50を下回ってからだったため、現在の56.6という数字は依然として景気拡大期であることを示唆しています。

ただし、気を付けなければいけないことは、50を下回ったからといって必ずしもリセッション入りするわけではないということです。過去を振り返れば、02年、06年、12年、13年、15年にも50を下回ったものの、リセッションは起きませんでした。

今回、ISM製造業景況指数が特に注目されているのは、景気拡大期が10年も続いていること、失業率が歴史的な低水準に達していること、イールドカーブがフラット化しつつあること、中国経済が失速していることなど、総合的に判断されているためです。

さて、ここで新たな問題が発生しています。それは、予想外に好調な経済指標の発表が相次ぐ中、FRBのパウエル議長が利上げの中断を示唆してしまったことです。

パウエル議長は先日のFOMC後の記者会見の声明で、これまであった「いくらか、さらなる緩やかな利上げが適切」との文言を削除し、米経済の不確実性の高まりを挙げて、年内の利上げについて「忍耐強く判断する」と、利上げの打ち止めを示唆しました。

また、CMEフェドウォッチによると、市場が予想する年内の利上げ回数0回の確率は81.3%と、市場参加者の多くも「年内の利上げはない」と考えています。

つまり、パウエル議長は誰もが「利上げはない」と考えている中で、ハト派的なメッセージを撤回しなければならなくなるかもしれないということです。

しかし、それは同時に市場に混乱を与えかねないことから、慎重にならざるを得ません。そして、失業率が今後さらに低下し、賃金が上昇傾向にある中で慎重になり過ぎれば、景気は過熱してバブルを誘発しかねません。

そのため、パウエル議長は今後の経済指標次第でかなり難しい舵取りを迫られます。そしてそれは、市場の混乱に繋がりかねず、投資家はパニックに陥らないように注意した方がいいです。

グッドラック。

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