バフェット太郎です。

投資の世界では、長期的に見れば多くのファンドマネジャーが市場平均に勝つことができないことが知られているので、「個人投資家は株価指数に連動するインデックスファンドに投資するなど、パッシブ運用に徹するべき」というのが最適解のひとつになっています。
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(出典:日本経済新聞

事実、パッシブ運用の人気は拡大しており、18年末時点のパッシブ運用の残高は6兆7000億ドル(約740兆円)と、5年前のおよそ二倍の規模にまで拡大しました。

しかし、パッシブ運用が拡大すれば、指数に採用されている株ほど割高になる一方、指数に採用されていない株ほど割安に放置される可能性があるため、必ずしも歓迎されているわけではありません。

別の言い方をすれば、パッシブ運用が拡大して市場にひずみが生まれれれば生まれるほどアクティブファンドにとって割安な優良株に投資できるチャンスが拡大することを意味するわけですから、一部では歓迎されています。とはいえ、今のところその成果はほとんど出ていません。
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チャートはS&P500種指数とグル・インデックス・ETF(GURU)の2012年から19年1月末までの推移を表しています。ちなみに、12年12月末を100としてあります。

そもそもグル・インデックス・ETFとは、複数の優良ヘッジファンド60社を対象にヘッジファンド・マネジャーに人気のある銘柄を組み入れたETFです。このETFは13年以降、順調に市場平均をアウトパフォームしたものの、14年秋に原油価格が暴落すると運用成績が悪化して15年にはマイナスに転じてしまいました。

これは当時、原油価格の上昇に賭けていたデイビット・アインホーン氏が大損したほか、カナダのバイオ株に賭けていたウィリアム・アックマン氏や、米国株の暴落に賭けて空売りしていたジョージ・ソロス氏が大損したためです。

結果、19年1月末の成績はS&P500種指数が+84%だったのに対して、グル・インデックス・ETFは+69%と15%ポイントもアンダーパフォームしました。

なぜ、平均よりも賢く、運用手腕が優れている集団の英知を集めたのにも関わらず、市場平均を上回ることができないのでしょうか。

結論から言えば、ヘッジファンド・マネジャーたちは投資家から常に市場平均を上回るパフォーマンスを求められているからです。

結果、彼らは平均を上回る勢いのある人気セクターに投資する必要が出てくるわけです。昨年ならFANG銘柄など大手ハイテク株などがそれで、彼らは市場平均に勝つためにこれらの銘柄に投資する必要があったのです。つまり、彼らは割高な銘柄を買わざるを得ないわけで、たとえパッシブ運用が拡大して市場にひずみが生まれたとしても、それを利用することはないのです。

そして、永遠に続くブームなどないことを考えれば、ブームの終焉とともに悲惨な結末を招くことは容易に想像できます。

個人投資家はファンドマネジャーのように、短期的な投資成績が求められているわけではありません。そのため、「短期的な値上がり益が期待できるから」という理由で安易にブームに乗ることなく、一握りの優良株やS&P500種指数に投資して、配当を再投資し続けた方が賢明と言えます。

グッドラック。

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