バフェット太郎です。

グーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL)が第4四半期決算を発表しました。

EPSは予想10.86ドルに対して、結果12.77ドルと予想を上回りました。

売上高は予想389億8000万ドルに対して、結果392億8000万ドルと予想を上回りました。

広告部門の売上高は326億4000万ドルと、前年同期比+20%でした。

その他部門の売上高は64億9000万ドルと、前年同期比+31%でした。

営業利益率は21%と、前年同期の24%から3%ポイント悪化しました。

営業利益率が悪化した主な要因は、従業員数が9万8800人と、前年同期の8万0100人から+23%と大幅に増加したためです。

広告のクリック数は前年同期比+66%だったものの、クリック単価は同-29%でした。

TAC(トラフィック獲得コスト)は74億ドルと、前年同期比+14%の増加でした。ちなみに、TACの伸び率が広告収入の伸び率(+20%)を下回ったのはおよそ3年ぶりのことです。

そもそもTACとは、グーグルが自社の検索エンジンを利用してもらうために、アップル(AAPL)などのパートナー企業に対して支払っている料金のことで、グーグルがモバイル広告への依存度が大きくなるにつれ、広告収入に対するTACの割合が拡大しています。

そのため、グーグルは自社製スマートフォン「Pixel」を発売することでTACの増加を抑えようとしていますが、依然として「Pixel」の人気は低く、打開策に繋がっていません。 1
四半期決算が嫌気されて株価は時間外取引で一時2%超下げる場面もありました。今後は200日移動平均線を突破するのか、あるいは下落してしまうのかが注目されます。

さて、アルファベットはFANG銘柄の一角で、典型的なグロース株として知られています。こうした銘柄は四半期決算を注意深く眺めなければなりませんが、仮に注意深く眺めたせいで失敗することもあるので注意が必要です。

たとえば、アルファベットは13年第4四半期(14年1月末決算発表)以降、14年第3四半期(14年10月中旬決算発表)までの4四半期連続でEPSが予想を下回りました。さらに15年第1四半期(15年4月下旬決算発表)では、EPSと売上高ともに予想を下回る悪い数字を出しました。
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こうした予想を下回る悪い決算を嫌気して「売り」と判断した投資家は、その後の強気相場に乗れなかったわけです。

経験の浅い未熟な投資家ほど、一握りの優良グロース株に投資して長期で保有する一方、決算でミスを犯す銘柄は損切するだけでお金持ちになれると信じているものですが、実際はこのように決算を注意深く眺めていても、予想を下回る決算が「絶好の買い場」である場合だってあるので簡単ではありません。

アルファベットはこれで4四半期連続でEPSと売上高が予想を上回ったので、グロース株投資家は依然として「ホールド」が正解です。しかし、FANGブームが終焉を迎えつつあること、そして週足チャートを眺めると50週移動平均線がレジスタンス(上値抵抗線)となり、下落する公算が大きくなっていることなどから、投資判断が難しくなっています。

とはいえ、投資家にはそうした難しい判断を避けて一握りの優良ディフェンシブ株に長期投資して、配当を再投資し続けるという「簡単な道」が用意されていることを考えれば、難しい道は避けた方が賢明かもしれません。

グッドラック。

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