バフェット太郎です。

不動産大手レオパレス21(8848)の株価が、ストップ安となる前日比-19.4%安と大暴落しています。暴落している主な要因は、同社が建築法基準違反を巡って補修工事などにかかる費用が重しとなり、通期の業績が380億~400億円の赤字になるとの見通しを発表したためです。

かねてからレオパレスは「施工不良」が指摘されていて、その悪評は語り継がれるようにして伝説となっていました。今回、レオパレスは事実上その伝説を認めたことになるわけですが、その「レオパレス伝説」というのがこちらの一覧でございます。

・エアコンが勝手に切れる
・チャイムを鳴らされたと思って玄関を開けたら、4軒隣の部屋だった
・チャイムが聞こえ今度こそはと思ったけど、やっぱり隣の部屋だった
・チャイムを鳴らしたら住人全員が出てきた
・ティッシュを取る音が聞こえてくるのは当たり前、携帯のポチポチが聞こえることも
・爪切りの音も聞こえる ・納豆をかき混ぜる音も ・壁ドンしたら壁に穴が開いた
・というか、穴が開いたあとも開くまえと聞こえてくる音は変わらなかった
・壁に画鋲をさしたら隣の部屋から悲鳴が聞こえた
・隣2部屋を借り、「これで防音ばっちりだ」と思ったが、さらにその向こうの部屋の音が聞こえてきた ・右の隣の部屋の住人が屁をこいたら、左の部屋の住人が壁ドンしてきた
・すかしっ屁の音が聞こえる、というか臭いもする
・地震だと思ったら、隣の住人が部屋の中を歩いてるだけだった
・スピードラーニングを聞いていたらその棟に住んでる人が全員英語ペラペラになった
・訪問販売が来ると全員が居留守を使った
・朝6時に目覚まし時計のアラームを掛けておいたら朝6時に全室住人が起きた
・だけど家賃6万
・業績悪化でさらに壁が薄くなる
・将来的には壁がなくなる可能性も
・屋根裏にあるはずの防火
・防音壁は既にない

バフェット太郎はレオパレスに一度だけ住んだことがあるんですけれども、たしかに隣の部屋から話し声がよく聞こえてたから、「角部屋でよかったわ」って思ったのを覚えてます。

ちなみに、レオパレスの壁が薄い理由は、断熱材「グラスウール」が使用されるべきところ、「発砲ウレタン」が使用されたためです。「グラスウール」は施工費が高くつくだけでなく、工期が伸びるため、コスト抑制と生産効率を高めるために「発砲ウレタン」が使用されました。

また、レオパレスの建物は同じ構造の建物ばかりなので、建築後の自治体への報告の際は、「グラスウール」で建てた時の写真を使いまわしていたそうです。

このように、以前から「壁の薄さ」は指摘されていて、今回はその違法建築を認めて赤字転落したわけですが、今後はコストがかさみ利益率が悪化することから、株価は低迷することが予想されます。
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株価は18年5月の高値1023円から、わずか一年も満たない間に-59.4%と大暴落しています。

これまでたくさんのレオパレスが建てられてきたわけですが、そのオーナーのほとんどはレオパレスの営業担当を信じて、相続税対策や老後の生活資金を心配したお年寄りのオーナーばかりです。

今回の違法建築問題で、最大の被害者はこうした全国のお年寄りオーナーであるわけですが、彼らに対する補償は何もありません。「投資は自己責任」との声もありますけれども、違法建築による詐欺行為の被害は「自己責任論」の一言で片づけられるものではありません。

過去、耐震偽装を知りながらマンションを販売していたヒューザーの小嶋進社長が詐欺容疑で逮捕されたことを考えれば、「レオパレスの深山英世社長も詐欺で逮捕されないとおかしい」との声も上がっています。
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名実ともに地に落ちたレオパレスが、オーナーや投資家、そして国民から信頼を取り戻すには時間がかかりそうです。

グッドラック。

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