バフェット太郎です。

心地よい、ちょうど良い金利水準が株高をさらに加速させる公算が大きいです。これは投資家にとって朗報ですが、非投資家から見れば格差拡大を意味するため、必ずしも良いニュースというわけではありません。

15日のNYダウ株式市場は前日比+443.86ドル(+1.74%)高の2万5883.25ドルと上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は、米中通商協議の進展が好感されたほか、米金融当局者のハト派的な発言が好感されたためです。

米中両政府は北京で行われていた閣僚級の通商協議を終えて、来週ワシントンで通商協議を再開する方針を明らかにしました。また、米中双方ともに協議で「進展があった」と話したことが、投資家らから好感されました。

また、ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が、「年内の利上げは不要」との考えを示したことも、買い安心感に繋がりました。

デイリー総裁は「私の予想(経済成長率が2%、インフレ率1.9%)通りに経済が推移すれば、物価が上向いたり経済成長が加速することは考えられないので、今年の利上げの論拠はない」と話しました。
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CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する年内1回以上の利上げ確率はわずか3.2%と、先月末の8.9%から5.7%ポイント低下しました。

一方で、市場が予想する金利が据え置かれる確率は85.3と、先月末の81.3%から4.0%ポイント上昇すると予想しています。

通常、「利上げ」は金融引き締めを意味するため、株式市場にとってマイナス要因になります。しかし、FRBが15年末に9年半ぶりの利上げに踏み切ると、株式市場はいったんは急落するものの、そこから大きく上昇を始めました。
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これは、FRBが利上げ(金融引き締め)に踏み切るということは、FRBが米景気の拡大が加速していることを認めたことにほかならないため、先行き見通しに楽観的な見方が広がったためです。

しかし、行き過ぎた利上げは景気の熱を冷ましかねないので、FRBは利上げも利下げも必要としないちょうど良い金利水準を探す必要があります。

現在、市場参加者らが金利の据え置きを予想しているということは、2.25~2.50%がちょうど良い水準と考えていることにほかならず、心地よい金利環境が続けば、景気拡大がしばらく続くことが予想されます。
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ダウ平均は50週移動平均線を突破して調整局面を脱しました。今後、史上最高値の2万6828ドルをターゲットに上昇することが期待されます。

そして、それを上にブレイクアウトすれば連日のように史上最高値を更新するようになるので、投資家の資産評価額はますます増大します。

つまり、投資家と非投資家との間でますます格差が拡大することを意味するので、「金利の据え置き」は非投資家にとって悪いニュースです。

グッドラック。

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