バフェット太郎です。

人生100年時代と言われる中で、一生涯の労働期間は時代とともに延びてきたことから、今後も延びることが予想されています。

こうした中、ある世論調査によれば、およそ四分の一の人々が「死ぬまで働きたい」と考えているとのこと。これは「勤労が美徳」と考えられているからなのでしょうか。それとも他に何か別の理由があるからでしょうか。

そもそも、1960年代後半の定年年齢は55歳で、平均寿命は男性70歳、女性は75歳だった一方、現代は定年年齢は65歳、平均寿命は男性81歳、女性87歳とそれぞれ10年延長しました。しかし、変わらないのは老後期間で、それぞれ男性15年、女性20年と、老後期間は時代が変わっても変わりませんでした。
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将来、平均寿命が延びる分、定年年齢が延長することが予想されることを考えれば、2060年代後半の定年年齢は75歳、平均寿命が男性90歳、女性95歳と、老後期間が15年と変わらない中で、働く期間はさらに10年間延長することが予想されます。
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こうした中、ある世論調査によれば、「死ぬまで働きたいほうだ」と考える人の割合は、全体の24%と、四人に一人が「死ぬまで働きたい」と考えているとのこと。また、年代別に分けると年代が上がれば上がるほど「死ぬまで働きたい」と考える割合が大きくなります。
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これから40~50年間続く社畜生活に絶望している20代男性のうち「死ぬまで働きたい」と考える割合はわずか16%、専業主婦を夢見る20代女性ではわずか12.5%だったものの、社会で自分の居場所がなくなりつつあることをひしひしと感じている60代以上では、男性が41.4%、女性が40.7%の割合で「死ぬまで働きたい」と考えているそうです。

年代が上がれば上がるほど「働きたい」と考える主な理由は何も「勤労が美徳」と考えられているわけではありません。主な理由は二つあって、一つは社会的なつながりが必要だと感じていること。もう一つは生活費を稼がなければならないという現実的な問題があるからです。

たとえば、自分が50~60代になれば、親は80代になっているわけですけれども、その頃になると、高齢者がいかに孤独であるかが垣間見えてくるので、「自分は社会的なつながりを持ち続けよう」と危機感を抱くようになるのです。

ただし、社会的なつながりを見つける上で趣味などがあればコミュニティを見つけやすいですが、無趣味であれば孤立しやすいので、「職場」というコミュニティに入ることが一番手っ取り早く、これが「死ぬまで働きたい」と考える理由になっていると考えられます。

また、60代で収入がない人のおよそ40%に貯蓄がなく、300万円未満の人では32%が貯蓄がないことから、生きるために働き続けなければならないという現実もあります。

こうしたことから、将来の「孤独」と「貧困」といった課題に直面する前に、好きなこと、得意なこと、趣味などを通じてお金を稼ぐスキルを今から身につけておくことが大切です。

そして、そのための時間は十分にあることを考えれば、「ブログをはじめて半年でひと月50万円稼ぎました!」なんていうマウンティングに焦ることなく、自分の好きなこと、やりたいビジネスを地道にコツコツと作り上げていくことが老後の備えとして大切なのかもしれません。

グッドラック。

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