バフェット太郎です。

昨年まで多くの投資家たちがアマゾン・ドットコム(AMZN)やアップル(AAPL)に熱狂していたけれど、今、同じように熱狂している人はほとんどいません。また、話題にあがることも少なくなりました。これはアマゾンの株価が直近の高値から-16.7%安、アップルの株価は同-19.7%安と低迷していることが原因です。

【アマゾン・ドットコム(AMZN)週足】
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【アップル(AAPL):週足】
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現在、株価は18年末の底値から急回復していますが、目先50週移動平均線を挟む展開が予想され、これを上にブレイクアウトできるかどうかが注目されます。

そもそも、アマゾン株への投資は値上がり益を期待したものなので、値上がりが期待できなければ保有し続ける理由はありません。しかし、最近になってアマゾン株に投資を始めたような個人投資家たちは、同社の株価が過去およそ20年間で1000倍も値上がりしたこと、そして業績拡大がこれからも続くだろうという楽観的な見通しを理由に、「長期で保有し続けるだけで資産形成ができる」と信じて投資を始めています。つまり、彼らは「株価が値下がりしても手放さない」としているのです。

しかし、このような投資戦略は期待外れの結果に終わる公算が大きいです。

たしかに過去20年間でアマゾン株は1000倍に値上がりしましたが、これは将来のパフォーマンスを保障しているわけではないので、今後20年間で同様のパフォーマンスが期待できるわけではありません。また、株価は将来の業績を織り込むものであることを考えれば、仮に業績が右肩上がりで拡大を続けたとしても、予想を下回る成長率にとどまれば、株価はおのずと低迷するものです。

事実、アマゾン株は00年のドットコムバブル以降、業績が拡大したにも関わらず、およそ10年間も低迷が続きました。これは、行き過ぎた株価の修正に10年間も時間を要したことになります。

従って、このままアマゾン株を保有しても、これまでのような高いパフォーマンスが期待できるわけではないので、投資家はアマゾン株に失望することになりそうです。そのため、典型的なグロース株投資家というは、業績が不振で株価が伸び悩んでいるアマゾン株に早々に見切りをつけて、別の銘柄に投資を始めています。

もちろん、彼らが次に選んだ銘柄が値上がりする保障などどこにもないことを考えれば、アマゾンを保有し続けた方が良好なパフォーマンスになるかもしれません。いずれにせよ、常に良好なパフォーマンスが期待できるわけではないこと、そして正しい投資判断を繰り返しできないことを考えれば、18年頃からアマゾンやアップルに投資を始めた人たちは、当初の明るい見通しを下方修正する必要がありそうです。

グッドラック。

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