バフェット太郎です。

米商務省が発表した18年第4四半期(10-12月期)の実質GDP(国内総生産)確定値は予想2.4%増に対して、結果2.2%増と予想を下回りました。また、速報値の2.6%増から下方修正されました。

【米実質GDP:2007.Q4-2018.Q4:重要度★★★】
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下方修正された主な要因は、GDPの三分の二を占める個人消費は2.5%増と、速報値の2.8%増から引き下げられたためです。特に娯楽関連製品や自動車への支出の下方修正が響きました。

また、設備投資は5.4%増と速報値の6.2%増から0.8%ポイント下方修正されたほか、住宅投資も4.7%減で3.5%ポイント下方修正されました。

18年通期の実質GDPは前年比2.9%増と、17年の2.2%増から加速し、15年の2.9%増以来三年ぶりの高い伸び率を記録したものの、トランプ政権が掲げる「3%超」の目標には届きませんでした。

19年第1四半期(1-3月期)は個人消費の減少などを要因に成長率が鈍化するとみられていて、GDPの予測で定評のあるアトランタ連邦準備銀行は1.5%増に留まると予想するなど、さらなる鈍化が予想されています。

一方で米労働省が発表した米新規失業保険申請件数は予想22万5000件に対して、結果21万1000件と予想より良かったです。

【米失業保険申請件数:2016-2019:重要度★★☆】
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労働市場の底堅さが引き続き確認されたことで、年内のリセッション(景気後退)を先送りするのに十分な力強さが確認されたものの、失業保険申請件数の上値が18年9月以降、少しずつ切り上がっていることを考えると必ずしも楽観的にはなれません。

さて、ヒタヒタとリセッションが近づきつつある中、暴落の前の陶酔感が未だ感じられません。

しかし、今夜の米配車サービス大手「リフト」の上場を皮切りに、その後ライバルの「ウーバーテクノロジーズ」や写真共有の「ピンタレスト」、ビジネス向けチャットの「スラック」、民泊サービスの「エアビーアンドビー」、コワーキングスペースの「ウィーワーク」など、将来有望の新興銘柄が続々と上場を控えていることを考えると、これら新興株ブームが暴落前の陶酔感を演出してくれるかもしれません。

いずれにせよ、米経済は未だ底堅く、ただちにリセッションが訪れる気配がないこと、そして投資家たちがカネ余りの中FAAMGに代わる将来有望の投資先を探していることなど、新興株ブームの下地ができています。

S&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資し続けるなど、堅実な運用を続けることも賢明と言えますが、目の前の”お祭り”はその時代に生きている人しか参加できないことを考えれば、(自身のリスク許容度の範囲内で)お祭りに参加する投資も一興です。

グッドラック。

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