バフェット太郎です。

ISM(米供給管理協会)が発表した3月の非製造業購買担当者指数は予想58.1に対して、結果56.1と予想を下回りました。これは17年8月以来の低水準で、経済成長が失速しつつあることが示唆されました。

そもそも、ISM非製造業購買担当者指数とは、小売や飲食、卸売、介護、ヘルスケア、公益、銀行、不動産など、モノを作り出さない仕事に従事する購買担当役員にアンケート調査を実施し、その結果をもとに非製造業の景況感を表したものになります。

「モノを作り出さない仕事」というと不思議に思う人もいるかもしれませんが、たとえば小売店は食品や雑貨類を販売していますが、それらを生産しているわけではありません。また、銀行はお金を預かったり、あるいは貸し出したりすることで利ザヤを稼ぎますが、お金を製造しているわけではありません。さらに、不動産会社はマンションを販売しますが、それを建てているわけではありません。

このように、世の中には「モノを作り出さない仕事」、いわゆるサービス業であふれていて、米経済の7割を占めているとされています。

そのため、サービス業の購買担当役員による景気の先行き見通しは、投資家や経営者にとって重要な指標となり得るのです。

【ISM非製造業購買担当者指数:各種構成項目】
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(出所:ISM

「事業活動」は57.4と、前月の64.7から7.3ポイント低下しました。

「新規受注」は59.0と、前月の65.2から6.2ポイント低下しました。

「雇用」は55.9と、前月の55.2から0.7ポイント上昇しました。

「在庫」は50.0と、前月の51.0から1.0ポイント低下しました。

「価格」は58.7と、前月の54.4から4.3ポイント上昇しました。

さて、指標の見方ですが、指数が50を上回っていれば景気が拡大していることを意味し、反対に50を下回っていれば景気が後退していることを意味します。そのため、トレンド(方向性)ではなく、位置を見ることが重要です。

「事業活動」と「新規受注」は前月から大幅に低下していますが、50を上回っていることを考えれば、現場で働いている購買担当役員は概ね楽観的であることがわかります。

また、「雇用」が底堅く、「価格」は上昇していることから、利下げ圧力は弱まりました。

【ISM非製造業購買担当者指数:1997ー2019】
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過去22年を振り返ると、01年4月と08年1月にそれぞれ50を下回りました。ただし、リセッション入りは01年3月と07年12月であったことから、指数が50を下回った場合、すでにリセッション入りしている公算が大きいです。

言い方を変えれば、指数が56.1であるということは、経済成長は失速しつつあるものの、依然として景気が拡大期であることを示唆しています。そのため、投資家が強気相場を降りるのは時期尚早と言えます。

グッドラック。

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