バフェット太郎です。

9日のNYダウ株式市場は前日比-12.67ドル(-0.08%)安の1万6014.38ドルと小幅安で取引を終えました。ギリアドサイエンシズ(GILD)とアラガン(ALGN)がそれぞれ前日比+2.3%高となるなど、バイオ株が相場を牽引したのに対し、エクソン・モービル(XOM)-0.44%安、シェブロン(CVX)-3.57%安、COP-2.47%安と原油株がさえませんでした。これは主に原油価格が急落したためで、前日比-4.51%安の1バレル28.35ドルで取引されています。

こうした相場環境で原油のさらなる値下がりを期待し、石油株の底値買いを狙っている投資家は少なくありません。だけどぼくはそうしたタイミング投資には否定的です。なぜならタイミングを狙うあまり、結局投資できないリスクの方がはるかに大きいからです。また、石油株底値買いのタイミングはすでに終わっているとさえ思うからです。

そもそも原油安の主な要因は供給過剰にあるわけで、決して世界経済が不調だからという理由ではありません。逆の言い方をすれば、世界経済が景気減速しても原油需要は安定してあるわけです。

そこでなぜ供給過剰になっているかと言えば、米国の生産量が大幅に増産されたためです。これはシェール企業の技術革新により、効率的なシェールオイルの採掘が可能になったためです。

これにより生産量は2010年比で倍増したことに加えて、サウジアラビアやロシアの増産、昨年12月の暖冬など一時的な需要減で、欧州では原油の貯蔵タンクが一杯になっています。そのため洋上でタンカーに積まれたままになっている事態が起きています。米国ではまだわずかに空きがありますが、米国の原油在庫量は5億バレルを超え、過去80年で最高の水準まで積み上がっています。さらに、原油価格の割安感からロングポジションをとっている投機家たちの強制解約も迫っています。

バロンズによれば、これらの理由から原油価格は一時的20ドル台を割り込むという予想を紹介しています。そうした報道から、20ドル割れを期待して石油株の底値買いを狙っている投資家は少なくないです。

ぼくはいまの石油株は歴史的にみても相当に売られていると思います。ぼくがそう考える理由は『XOM底打ち宣言!!』で書いた通りです。従って、落ちるかわからない原油価格を待つよりぼくならさっさと買います。また、原油価格が長期弱気相場に突入したとしても、石油株が上がらないというわけではないのです。
WTI
赤枠で囲ったのは1987~1999年の原油弱気相場です。そのときのXOMの株価はどうなっているかというと次の通りです。
XOM1987-1999
XOMの1987~1999年までのチャートです。株価は10ドルから36ドルと3.6倍にもなりました。原油価格の長期弱気相場でも、石油株はちゃんと上がるのです。だから原油価格の長期的な低迷も心配する必要はないです。

石油株は十分割安な水準ですし、長期的にみてもあまり心配する必要がないなら買えないリスクを背負うより、買ってから多少の値動き(リスク)を許容した方がはるかにマシだと思います。

スポンサードリンク