バフェット太郎です。
東洋経済より、米国株投資家のバイブル『 米国会社四季報2021年版春夏号 (週刊東洋経済臨時増刊) 』が発売されました。
本書は「米国の個別株に投資したい」と考えている人だけでなく、「これから米国株投資を始めてみようかな」と考えているビギナーにとってもピッタリの内容になっています。
とはいえ、ビギナーが四季報を読んでも「どこをどう読んでどう解釈すればいいのか?」と疑問に思うかも入れないので簡単に解説します。
【コカ・コーラ(KO)】
【➀社名とティッカーシンボル】
ティッカーシンボルとは日本の証券コードにあたるものです。たとえば、コカ・コーラならKOですが、プロクター&ギャンブルならPGといったように表記されます。
【➁企業概況と業績概況】
企業概況とは、会社の事業内容や事業規模、業界での地位や事業展開など、その会社の特色が記されています。また、業績概況には、直近の業績動向や業績見通しが簡潔にまとめられているので、聞いたことがない会社名でも、何をやっている会社なのか、収益柱は何であるのかといったことだけでなく、その会社が抱えている課題などもわかります。
【③株価チャートと株価指標】
過去5年間のチャートが記されているので、最近のトレンドを把握することができます。また、チャートの真下にあるのがROE(自己資本利益率)で、20%以上あれば資本効率の良いと判断することができます。
また、予想PER(株価収益率)や予想PBR(株価純資産倍率)でバリュエーションを判断することができます。通常、PERとPBRは低ければ低いほどその会社は割安だと判断されることが多いです。しかし、必ずしもその限りではないので注意してください。
配当利回りも記載されていますが、配当利回りが7%を超える場合、減配の可能性が高まっていることを意味するため注意が必要です。
最も魅力的な配当利回りは2~3%程度で、3%を上回ると高配当株と言われたりしますが、何かしらの問題や課題を抱えていることが原因で不人気になっている場合が多いです。
【④採用インデックスと格付け】
その会社が構成銘柄になっているインデックスが表記されています。たとえば、コカ・コーラの場合、ダウやS&P500、ラッセル1000など幅広いインデックスで採用されているため、これらのインデックスファンドやETFに投資している場合、投資先が重複することを意味するので注意してください。
【⑤財務とキャッシュフローと指標等】
財務の「自己資本比率」を確認することで、その企業の安全性を知ることができます。とはいえ、自己資本比率が高ければ高いほど良いというわけではありません。なぜなら、現金を貯めこめば自己資本比率は高まる者の、ROEが低下して資本効率の悪い会社になってしまうからです。
また、自己資本比率がマイナスで債務超過に陥っている企業もありますが、必ずしも安全性の低い銘柄とは限りません。たとえば、世界タバコ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)は自己資本比率がマイナスで債務超過状態にあるわけですが、タバコによる安定した収益が期待できるため、倒産のリスクは限りなくゼロに近いです。
加えて、営業キャッシュフローとは本業の儲けを表しているのですが、この数字がプラスであれば、本業でしっかりお金を稼いでいると言えます。また、営業キャッシュフロー・マージン(=営業キャッシュフロー÷売上高)は15%を超えると競争優位性の高い優良企業であると判断することができます。
【⑥業績チャート】
棒グラフは売上高を、折れ線グラフはEPS(一株当たりの利益)を意味しています。
たとえば、コカ・コーラの場合、売上高がどんどん減少しているため、危機感を覚える投資家も少なくありませんが、これはボトラー事業の再フランチャイズ化に伴うものなので心配する必要はありません。その証拠にEPSが上向いています。
【⑦株主と事業構成】
事業構成はその会社が設定した事業セグメントごとの売上高比率が記載されています。また、地域別売上高を眺めれば、どの地域でリスクが高いかということがわかります。
たとえば、米国の割合が大きい企業ほどドル高に強く、米国の割合が小さいグローバル企業ほどドル安に強いです。これは海外事業のドル建て売上高が増えるからです。
【⑧業績】
過去5年間の業績と将来2年間の業績予想が記載されています。バフェット太郎が一番最初に確認する項目がこの業績推移です。
たとえば、売上高と営業利益を眺めて、営業利益率が20%以上あるということがパッと見るだけでわかるような会社は競争優位性の高い企業が多いです。言い方を変えれば、優良企業というのはわざわざ計算して見つけるものではなくて、決算書から訴えかけてくるものなのです。
★★★
また、最近上場したばかりの銘柄も掲載されていますから、『米国会社四季報2021年版春夏号 (週刊東洋経済臨時増刊) 』は将来有望の新興株を探すのにも最適です。
グッドラック。
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東洋経済より、米国株投資家のバイブル『 米国会社四季報2021年版春夏号 (週刊東洋経済臨時増刊) 』が発売されました。
本書は「米国の個別株に投資したい」と考えている人だけでなく、「これから米国株投資を始めてみようかな」と考えているビギナーにとってもピッタリの内容になっています。
とはいえ、ビギナーが四季報を読んでも「どこをどう読んでどう解釈すればいいのか?」と疑問に思うかも入れないので簡単に解説します。
【コカ・コーラ(KO)】
【➀社名とティッカーシンボル】
ティッカーシンボルとは日本の証券コードにあたるものです。たとえば、コカ・コーラならKOですが、プロクター&ギャンブルならPGといったように表記されます。
【➁企業概況と業績概況】
企業概況とは、会社の事業内容や事業規模、業界での地位や事業展開など、その会社の特色が記されています。また、業績概況には、直近の業績動向や業績見通しが簡潔にまとめられているので、聞いたことがない会社名でも、何をやっている会社なのか、収益柱は何であるのかといったことだけでなく、その会社が抱えている課題などもわかります。
【③株価チャートと株価指標】
過去5年間のチャートが記されているので、最近のトレンドを把握することができます。また、チャートの真下にあるのがROE(自己資本利益率)で、20%以上あれば資本効率の良いと判断することができます。
また、予想PER(株価収益率)や予想PBR(株価純資産倍率)でバリュエーションを判断することができます。通常、PERとPBRは低ければ低いほどその会社は割安だと判断されることが多いです。しかし、必ずしもその限りではないので注意してください。
配当利回りも記載されていますが、配当利回りが7%を超える場合、減配の可能性が高まっていることを意味するため注意が必要です。
最も魅力的な配当利回りは2~3%程度で、3%を上回ると高配当株と言われたりしますが、何かしらの問題や課題を抱えていることが原因で不人気になっている場合が多いです。
【④採用インデックスと格付け】
その会社が構成銘柄になっているインデックスが表記されています。たとえば、コカ・コーラの場合、ダウやS&P500、ラッセル1000など幅広いインデックスで採用されているため、これらのインデックスファンドやETFに投資している場合、投資先が重複することを意味するので注意してください。
【⑤財務とキャッシュフローと指標等】
財務の「自己資本比率」を確認することで、その企業の安全性を知ることができます。とはいえ、自己資本比率が高ければ高いほど良いというわけではありません。なぜなら、現金を貯めこめば自己資本比率は高まる者の、ROEが低下して資本効率の悪い会社になってしまうからです。
また、自己資本比率がマイナスで債務超過に陥っている企業もありますが、必ずしも安全性の低い銘柄とは限りません。たとえば、世界タバコ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)は自己資本比率がマイナスで債務超過状態にあるわけですが、タバコによる安定した収益が期待できるため、倒産のリスクは限りなくゼロに近いです。
加えて、営業キャッシュフローとは本業の儲けを表しているのですが、この数字がプラスであれば、本業でしっかりお金を稼いでいると言えます。また、営業キャッシュフロー・マージン(=営業キャッシュフロー÷売上高)は15%を超えると競争優位性の高い優良企業であると判断することができます。
【⑥業績チャート】
棒グラフは売上高を、折れ線グラフはEPS(一株当たりの利益)を意味しています。
たとえば、コカ・コーラの場合、売上高がどんどん減少しているため、危機感を覚える投資家も少なくありませんが、これはボトラー事業の再フランチャイズ化に伴うものなので心配する必要はありません。その証拠にEPSが上向いています。
【⑦株主と事業構成】
事業構成はその会社が設定した事業セグメントごとの売上高比率が記載されています。また、地域別売上高を眺めれば、どの地域でリスクが高いかということがわかります。
たとえば、米国の割合が大きい企業ほどドル高に強く、米国の割合が小さいグローバル企業ほどドル安に強いです。これは海外事業のドル建て売上高が増えるからです。
【⑧業績】
過去5年間の業績と将来2年間の業績予想が記載されています。バフェット太郎が一番最初に確認する項目がこの業績推移です。
たとえば、売上高と営業利益を眺めて、営業利益率が20%以上あるということがパッと見るだけでわかるような会社は競争優位性の高い企業が多いです。言い方を変えれば、優良企業というのはわざわざ計算して見つけるものではなくて、決算書から訴えかけてくるものなのです。
★★★
また、最近上場したばかりの銘柄も掲載されていますから、『米国会社四季報2021年版春夏号 (週刊東洋経済臨時増刊) 』は将来有望の新興株を探すのにも最適です。
グッドラック。
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