バフェット太郎です。

12日のNYダウ株式市場は前日比+269.25ドル(+1.03%)高の2万6412.30ドルと大幅高で取引を終えました。大幅高となった主な要因は、米金融大手JPモルガン・チェース(JPM)の好調な四半期決算を受けて、来週から本格化する主要企業の決算が「予想ほど悪化しないのでは?」との期待感が高まったためです。

【JPモルガン・チェース(JPM):第1四半期】

EPSは予想2.36ドルに対して、結果2.65ドルと予想を上回りました。

売上高は予想284億7000万ドルに対して、結果298億5000万ドルと予想を上回りました。

純金利収入は145億ドルと、前年同期の133億ドルから9%増加し、過去最高を記録しました。

トレーディング収入は株式と債券の両方が不振だったことから55億ドルと、前年同期比17%減でした。ただし、アナリスト予想の18%減は上回りました。

株式引受業務の収入は23%減の2億6500万ドルと、16年初め以来の低水準でした。

ジェイミー・ダイモンCEOは決算発表資料で、「世界経済の先行きが不透明であるにもかかわらず、米国経済の成長は続いており、雇用と賃金は上昇している。加えて、インフレは緩やかで、金融市場は健全、さらに消費者と企業の信頼感は依然として強い」とコメントするなど、米国経済の先行き見通しに対して、強気のスタンスを示しました。
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予想を上回る好調な四半期決算を好感して、株価は前日比+4.69%高の111.21ドルと急騰しました。また、昨年末の底値89.69ドルから+24%高と大きく上昇したことに加えて、50週移動平均線も上回ったことで再び強気相場入りしたことが示唆されました。

また、この日はバフェット銘柄のひとつとして知られるリテール銀大手のウェルズ・ファーゴも第1四半期決算を発表しました。

【ウェルズ・ファーゴ(WFC):第1四半期】

EPSは予想1.12ドルに対して、結果1.20ドルと予想を上回りました。

売上高は予想209億7000万ドルに対して、結果216億1000万ドルと予想を上回りました。

同行は2016年に行員が顧客に対して無断で複数の口座を開設するなど、不正な販売慣行が発覚して以降、業績と株価が低迷していましたが、第1四半期としては過去5年で最も好調でした。

ウェルズ・ファーゴの筆頭株主でバークシャー・ハザウェイ(BRK.B)を率いるウォーレン・バフェット氏はフィナンシャル・タイムズのインタビューで、「私が気にしているのは収入が増加したかどうかではなく、EPS(一株当たりの利益)が時間の経過とともに拡大しているかどうかだ」と話しました。
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ウェルズ・ファーゴのEPSは17年以降回復傾向にあり、今期は4.98ドルが見込まれています。ただし、予想を上回る好決算が発表されたものの、株価はさえませんでした。
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ウェルズ・ファーゴの週足チャートを眺めると、50週移動平均線をがレジスタンス(上値抵抗線)となって上値が押さえつけられているほか、18年の高値64.02ドルから-27.4%安と弱気相場の節目とされる20%を下回っていることから、依然として買いにくい状況が続いており、同じ銀行株でもJPモルガン・チェースとは明暗が分かれました。

グッドラック。

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