バフェット太郎です。

15日のNYダウ株式市場は前日比-27.53ドル(-0.10%)安の2万6384.77ドルと下落して取引を終えました。下落した主な要因は、米銀各社のさえない四半期決算が重しとなり、金融株を中心に売りが出たためです。

【シティグループ(C):第1四半期決算】

EPSは予想1.8ドルに対して、結果1.87ドルと予想を上回りました。

売上高は予想186億1000万ドルに対して、結果185億8000万ドルと予想を下回りました。

売上高が予想を下回った主な要因は、トレーディング収入が前年同期比5%減の43憶ドルと落ち込んだためです。

費用は同3%減の105億8400万ドルでした。

コスト削減が奏功したことで、利益は同2%増の47億1000万ドルでした。

決算発表を受けて、シティの株価は前日比-0.06%安と小幅下げました。

★★★

【ゴールドマン・サックス:第1四半期決算】

EPSは予想4.89ドルに対して、結果5.71ドルと予想を上回りました。

売上高は予想89億3000万ドルに対して、結果88億1000万ドルと予想を下回りました。

売上高が予想を下回った主な要因は、トレーディング収入が前年同期比18%減の36億1000万ドルと落ち込んだためです。

ちなみに、JPモルガン・チェースのトレーディング収入も同17%減と、どこもトレーディング収入が不振だったわけですが、とりわけゴールドマンのマイナス幅が大きかったです。

ゴールドマンはほぼ事業全般で業績が悪化したものの、M&Aの手数料収入は同51%増と好調でした。ただし、手数料収入は数カ月前に成立した案件なので遅行指数となります。

また、同行は投資銀行部門が手掛けるM&A案件の合計件数が昨年末時点から減っているとし、米経済に失速の兆候が見られます。

【ダウ平均とM&Aの規模:2000ー2017】
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過去を振り返ると、ダウ平均とM&Aの規模には相関関係があるため、M&A案件の合計件数が減少しているということは、将来の規模縮小を示唆しています。

決算発表を嫌気して、ゴールドマンの株価は前日比-3.82%安と急落しました。

シティとゴールドマンの第1四半期決算はEPSが予想を上回ったものの、コスト削減と自社株買いに支えられているだけであることを考えると、将来への不安が残る内容となりました。

グッドラック。

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