バフェット太郎です。

米政府がイラン産原油の全面禁輸を発表しました。これを受けて、原油先物価格は前日比+2.31%高の1バレル65.55ドルと、およそ半年ぶりの水準に回復しました。

【原油先物価格:週足】
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そもそも米国は、イランの核開発問題を巡って、その資金源を断つことを目的に同国の主な収入源である原油の輸入を禁止する経済制裁を課しました。ただし、日本や韓国、中国、台湾、インド、イタリア、トルコ、ギリシャの8カ国は、自国で原油を賄うことができないため、禁輸の適用除外を受けていました。

この適用除外は5月1日までを期限としており、一部の国は適用除外措置の延長を求めていたわけですが、今回はそれが認められず完全禁輸が決定しました。この禁輸措置を破れば米国から経済制裁を受けることになるので、各国はこれを順守すると見られています。

ただし、中国はこれまで一貫してイランに対する経済制裁に反対しており、中国とイランの二国間協力は法にのっとったものだとして、今後、禁輸措置を破る可能性があります。仮に禁輸措置を破れば経済制裁が課されることになるため、米中貿易摩擦を巡る懸念がますます高まります。

また、トルコも「米国による一方的な制裁は受け入れない」との考えを示しています。iシェアーズ・トルコ株式ETF(TUR)は年初来高値から-18.2%安と低迷しています。

さて、イラン産原油の禁輸は供給不足への懸念から原油価格は値上がりしやすいです。原油価格は昨年末の42.36ドルから65.55ドルと、+54.7%高と急反発しています。また、50週移動平均線を上にブレイクアウトし、強気トレンドに入っています。

【エクソン・モービル(XOM):週足】
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26日に第1四半期決算発表を控えているエクソン・モービル(XOM)はイラン産原油の禁輸発表を受けて、前日比+2.18高の82.9ドルと急伸しました。

エクソン・モービルの株価は、原油価格の低迷を受けて長年伸び悩んでおり、チャートは拡張型三角持ち合いを形成していました。しかし、原油価格が強気トレンドに入ったことから、85ドルのレジスタンス(上値抵抗線)を上にブレイクアウトしてくれることへの期待感が高まっており、今後の展開が注目されます。

グッドラック。

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