バフェット太郎です。

先日、S&P500種指数は2933.68ポイントと終値ベースで史上最高値を更新しましたが、18年9月21日の最高値2940.91ポイントは依然として下回っており、本格化する決算シーズンの中で、これを上抜けするかどうかが注目されます。

【S&P500種指数:日足】
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米国株式市場はFAAMG銘柄などハイテク株を中心に積極的に買い戻されており、これまでの勢いを取り戻しつつあります。これは、金利低下に伴う先安観や堅調な経済指標を背景に、投資家が高いリターンが期待できるハイテク株を選好しているためです。

事実、米2年債利回りは2.32%と、18年11月の2.98%から0.66%ポイント(-22.1%)低下し、米10年債利回りも2.53%と、18年11月の3.24%から0.71%ポイント(-21.9%)低下しています。また、いずれも50日移動平均線に跳ね返されるなど先安勘が見られます。

【米2年債利回り(左)と米10年債利回り(右)の日足チャート】
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短期的に見れば金利の低下は株価への追い風を意味します。しかし、債券利回りが低下しているということは、投資家が安全資産である債券を選好していることにほかならず、将来のリセッション(景気後退)に備え始めていることへの裏返しでもあります。

【米2年債利回り(左)と米10年債利回り(右)の週足チャート:1996ー2019】
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事実、債券利回りのチャートを眺めると、売りシグナルであるデッドクロスの発生後、株式市場は雪崩のように暴落しました。ただし、現在は依然としてデッドクロスからほど遠いことを考えれば、株高が続くと予想することができます。

ちなみに、金利の低下で追い風を受けるのは、なにもハイテク株だけでなく、これまで金利の上昇で売られ過ぎていた高配当株にも投資マネーが向かいやすいです。

また、金利低下の背景にはFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げの休止決定が挙げられるわけですが、過去を振り返ると、利上げ局面が終わって金利の横ばいが続くと、株価は大きく上昇しやすいです。3
03年末~06年末までの政策金利とダウ平均の推移を眺めると、06年6月に利上げが休止して以降、株価が大きく上昇していることが確認できます。
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17年末~19年4月までの政策金利とダウ平均の推移を眺めると、1月以降金利が横ばいになると、ダウ平均は大きく上昇しています。

つまり、金利の横ばいが続く限り株高も続く公算が大きく、米国株投資家は資産を最大化するチャンスを迎えていると言えます。

グッドラック。

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