バフェット太郎です。

世界経済の成長鈍化と貿易戦争がエスカレートする中、安全資産の金(ゴールド)と金鉱株が注目されています。

【金先物価格:日足】
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金先物価格はこれまで50日移動平均線に抑えられるようにして低迷していましたが、先週末の取引で大きく上にブレイクアウトしました。

金先物価格が上昇した主な要因は、トランプ政権が貿易戦争の範囲を中国からメキシコに広げたことで、「世界の経済成長が一層鈍化するのでは」との懸念が高まり、将来の利下げ確率が上昇したためです。

【市場が予想するFFレートの確率】
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市場が予想するFF(フェデラル・ファンズ)レートの確率を眺めると、9月のFOMC(連邦公開市場委員会)で市場が予想する「年内少なくとも一回以上の利下げ確率」は73.9%、12月のFOMCでは94.1%の確率で一回以上の利下げがあると予想されています。

FRB(米連邦準備制度理事会)は4月30日~5月1日の日程で開催されたFOMCで、現行のFFレートである2.25~2.50%がなお適切とし、様子見姿勢を支持しています。つまり、市場参加者とのギャップが大きく、どちらか一方が間違っていると言えます。

ちなみに過去の経験則に従えば、FRBが間違っている場合が多いです。これは、FRBが景気悪化を示す経済指標を確認してからでなければ見通しを変更できないのに対して、市場参加者たちは、将来起こり得ることを先回りして織り込もうとする傾向があるためです。

そのため、失業率が3.6%(これは49年ぶりの低水準)と堅調な労働市場が示されている今、FRBは政策の変更を明示することができないのです。そのため、いつも後手に回りやすく市場参加者の方が正しい場合が多いというわけです。

さて、FRBが年内の利下げに踏み切れば、金価格はさらに上昇することが期待できます。なぜなら、そもそも金には利息がつかないことから、利上げ局面では相対的に売られやすかったものの、利下げ局面では買い戻されることが期待できるためです。

では、金は今後いくらまで買われるのでしょうか。過去を振り返ると、現在1オンス1300ドルの金価格は2000~3000ドルまで上昇することが予想されます。

【ダウ・ゴールドレシオ:1970-2019】
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「ダウ・ゴールドレシオ」とはダウを金価格で除した指数です。たとえば、ダウが20000ドルの時、金が1000ドルならダウ・ゴールドレシオは20となります。

過去40年を振り返るとダウ・ゴールドレシオは最低1.04、最高44.5だったことから、仮にダウが20000ドルの時、ダウ・ゴールドレシオが5~10まで低下すれば、金価格は2000~4000ドルまで上昇することを意味します。
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直近のダウ・ゴールドレシオは50週移動平均線を下にブレイクアウトし、200週移動平均線をターゲットに下落することが予想されます。仮にこれを下回るようなら金価格の上昇はさらに加速することが予想されます。

また、金価格の上昇は金鉱山会社の業績に大きな影響を与えます。

【金鉱山会社のレバレッジ効果】
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上のグラフは金価格を三つの変数に分けて利益を比較したものになります。

たとえば、金価格が1000ドル、採掘コストが900ドルの場合、金鉱山会社の利益は100ドルになります。

しかし、金価格が1.5倍の1500ドルに値上がりすれば、採掘コストが900ドルと同じなら、金鉱山会社の利益は600ドルと6倍に増加します。

さらに金価格が3000ドルまで上昇すれば、採掘コストを900ドルとした場合、利益は2100ドルと、金価格が3倍になったのに対して、利益は21倍にも増えるわけです。

つまり、金鉱山会社は金価格が値上がりすれば、大きなレバレッジ効果が期待できるというわけです。

しかし、金の弱気相場ではこのレバレッジ効果がマイナスに働きます。たとえば、前回の金価格のピークは11年の1900ドルだったわけですが、当時、世界最大の産金会社バリック・ゴールド(GOLD)の株価は50.7ドルだったものの、その後の金の暴落を受けて、株価は一時5.7ドルとおよそ90%も値下がりする場面がありました。

そのため、大きな値上がり益を期待するなら金鉱株は魅力的ですが、長期保有には適さないことから注意が必要です。

グッドラック。

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