バフェット太郎です。

5月の雇用統計は失業率が3.6%と、49年ぶりの低水準が維持されたものの、平均時給(対前年比)が+3.1%にとどまったことで、米国の景気減速が確認されました。

CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する年内一回以上の利下げ確率は98.5%と、利下げがほぼ確実視されています。また、年内二回以上の利下げ確率は86.4%となっています。
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市場参加者らは早ければ7月31日か9月18日のFOMC(連邦公開市場委員会)にも利下げがあると見ており、利下げ確率はそれぞれ85.2%、94.8%です。

さて、利下げ観測が高まる中、米国株式市場はこれを好感して前日比+1%超と大きく上昇しました。

【S&P500種指数:日足】
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ただし、50日移動平均線がレジスタンス(上値抵抗線)となっているため、これを突破することができるのかどうかが注目されます。また、過去二回のリセッションを振り返れば、強気相場の最終局面での利下げは”売り”シグナルであったことから、投資家は利下げ観測による株高に過度な期待を寄せない方が賢明です。

【金先物価格:日足】
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また、金先物価格は2月の高値1349.8ドルに接近しており、この水準を上にブレイクアウトすることができるのかどうかが注目されています。

通常、利下げは利息を生まない金に追い風となるので、利下げ観測がさらに高まることがあれば、金は一段と値上がりする公算が大きいです。しかし、前回の高値を上回っていないことから、未だ買いシグナルは出ていません。

こうした中、投資家の中には「金を先回りして買っておこう」とか「株が暴落する前に利食いしておこう」と市場を出し抜くことを考えている人も少なくありません。しかし、市場が概ね効率的であることを考えれば、そうした投資家の見通しは外れることも多いです。

いずれにせよ、相場の分岐点が来ていることを考えれば、どちらか一方に大きく動く可能性が高いため、投資家は先行きを慎重に見極める必要があります。

グッドラック。

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