バフェット太郎です。

米労働省が発表した5月のPPI(生産者物価指数:対前年比)は予想2.0%に対して、結果1.8%と予想を下回りました。これは、2017年1月以来2年4カ月ぶりの低水準です。

また、価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアPPI(生産者物価指数:対前年比)は予想2.3%に対して、結果2.3%と予想と一致しました。これは、2018年8月以来9カ月ぶりの低水準です。

【PPI(生産者物価指数:対前年比)】
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【コアPPI(生産者物価指数:対前年比)】
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そもそもPPI(生産者物価指数)とは、生産者が受け取る商品やサービスの卸売価格を指数化したもので、CPI(消費者物価指数)同様、インフレ指標として注目されています。

生産者物価指数が下落しているということは、将来の消費者物価指数が下落することを意味します。わかりやすく言えば、卸売価格の値下がりに伴い、将来の小売価格の値下がりが予想されるというわけです。そのため、PPIはCPIの先行指標となります。

さて、PPIが2018年6月をピークに下落傾向が続いていることから、米国のインフレ圧力が依然として弱いことが確認されました。これはFRBに対する利下げへのプレッシャーが強まる可能性があります。

CMEフェドウォッチによれば、市場参加者が予想する7月の利下げ確率は78.9%、9月の利下げ確率は91.6%となっていることから、早ければ7月31日に予定されているFOMCで利下げが実施される可能性があります。

仮にFRBが利下げに踏み切れば、これまで敬遠されてきた金が買われやすくなります。

そもそも金利上昇局面では、投資家は長期債に投資するだけで2~3%の利息をローリスクで得ることができるので、わざわざ利息を生まない金に投資する理由がなかったのです。そのため、多くの投資家は自身のポートフォリオから金を外していました。

しかし、金利が下落すれば、金は相対的に見直し買いが入るため、利下げ局面で金価格の上昇が期待できます。

【金先物価格:週足】
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金先物価格は1350ドルのレジタンス(上値抵抗線)に抑えられる形で下落しており、足下では50日移動平均線の1261ドルをターゲットに下落することが予想されます。ただし、秋以降に利下げが予想されていることを考えれば、この下げは一時的な調整局面であり、再び1350ドルのレジスタンスにトライする公算が大きいです。

グッドラック。

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