バフェット太郎です。

フィラデルフィア連銀が公表したフィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想10.6に対して、結果0.3と予想を下回りました。新規受注や雇用をはじめ大半の項目が下落しました。

【米フィラデルフィア連銀製造業景気指数】
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そもそも米フィラデルフィア連銀製造業景気指数とは、フィラデルフィア地区の製造業部門の景況感を示した指標で、0を上回れば製造業部門の景況感の改善を意味し、0を下回れば悪化を意味します。

そのため、今回の0.3という数字は、製造業部門の景気が改善も悪化もしていない分かれ目にあることを示唆しています。ただし、指数が17年2月の43.3をピークに下落傾向が続いていることを考えれば、製造業が減速していることは確実で、将来の先行き見通しは暗いです。

【米フィラデルフィア連銀製造業景気指数:内訳】
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指数の内訳を眺めると、新規受注が8.3と前月の11から低下したほか、出荷も16.6と前月の27.6から低下しました。また、需要が低迷していることを背景に、在庫は2.4と前月の-3.1から上昇し、販売価格は12.9と前月の23.1から低下しました。また、雇用者数も7.3と前月の10.9から低下しています。

米中貿易戦争による悪影響がフィラデルフィア地区の製造業に打撃を与えていることが明かになったわけですが、これは何もフィラデルフィア地区だけでなく、NY州も打撃を被っています。

【NY連銀製造業景気指数】
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先日、NY連銀が公表したNY連銀製造業景気指数は予想11.0に対して、結果-8.6と予想を大きく下回りました。ほぼすべての項目で下落が見られていることから、米経済は製造業から崩れ始めていることが示唆されました。

さて、こうした中S&P500種指数は一時2956.62と、過去最高値を更新しました。FOMC(連邦公開市場委員会)でFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長がハト派の姿勢を鮮明にしたことや、FOMCメンバー17人中7人が年内二回の利下げを予想していることなどが好感されたためです。

また、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が大きく低下したことが、利下げの論拠を強めたとして好感されました。いわゆる「Bad news is good news(悪い知らせは良いニュースだ)」というもので、経済指標が悪ければ悪いほど、利下げへの期待が高まることから株式市場は追い風を受けやすいということです。

とはいえ、悪い知らせはよく考えれば悪いニュースであることに他なりません。つまり、FRBが利下げに踏み切るということは、景気が悪化していることを認めたことに他ならず、株式市場は近い将来弱気相場入りする公算が大きいです。

そのため、投資家は短期的な株価の上昇を喜ぶのではなく、悪い経済指標が出ていることを憂慮すべきです。

グッドラック。

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