バフェット太郎です。

S&P500種指数は年初来で17%上昇し、上半期の上昇率としては1997年以来22年ぶりの大きさとなりました。これは、主要企業の第1四半期決算が予想より良かったことに起因します。また、トランプ大統領と習近平国家主席が貿易戦争の休戦宣言を発表したことから、下半期も株高が期待できます。

さて、バフェット太郎はこの上半期に約1万ドル(税引き後約7500ドル)の配当金を受け取りました。

株式投資を知らない人たちからすれば何が起こっているのかわからないかもしれませんが、株式投資は不動産投資の家賃収入のように配当が期待できるのです。

たとえば、成熟した大企業は稼いだ利益を配当として積極的に株主に還元しています。これは、稼いだ利益を事業に投資しても全体の利益率を悪化させるだけでなく、資本効率を悪化させるだけだからです。そのため、成熟した企業ほど積極的に配当を出すわけです。

【配当金(税引き後)ドル】
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グラフは上半期に受け取った配当金の推移を表しています。

株式投資における配当の魅力は不労所得が得られるという点だけではありません。この配当を再投資することで雪だるま式に資産を増やすことができるのです。

たとえば、1万ドルの配当金を受け取って、それを使い込んでしまえばそれで終わりですが、その1万ドルを年平均利回り6%で40年間運用すれば、当初の1万ドルは約10万ドルにもなります。このような配当再投資込みのリターンを「トータルリターン」と言うのですが、投資家は株価の単純な値上がり率ではなくて、このトータルリターンに注目する必要があります。

もちろん、配当金を出さない企業が悪いというわけではありません。

配当金を出さない企業というのは、比較的若い企業に多く、自社の事業に再投資する余地が残されています。そのため、配当金を出さない企業は、利益を増大させることで株主に報いる必要があるわけです。

ただし、事業への再投資は必ずしも成功するとは限らず、むしろ失敗することの方が多いことを考えれば、事業への再投資は必ずしも期待通りの結果が見込めるわけではないのです。それでも多くの投資家が配当金を出さない若い企業に投資したがるのは、生存者バイアスに支配されているためです。

たとえば、生存者バイアスに支配された投資家は、無配株として有名なアマゾン・ドットコム(AMZN)やフェイスブック(FB)、アルファベット(GOOGL)に投資すれば、市場平均を大幅に上回るリターンが見込めると主張します。

彼らは、その陰で市場から淘汰された無数の無配グロース株の存在を忘れているです。つまり、今、投資家が注目している無配グロース株は、過去に淘汰された多くの無配グロース株のような結末が待っているのか、あるいはアマゾンのように奇跡的なリターンを投資家にもたらすことができるのかは誰にもわからないのです。

一方で、成熟した配当株というのは業績が比較的安定しいているので、予想が立てやすいのです。そのため、無配グロース株投資のような霧に包まれた不透明感というものはほとんどなく、概ね期待通りのパフォーマンスが期待できます。

仮に老後資金としての備えを前提とした投資をしたいなら、安定した配当が期待できる銘柄に投資しするか、S&P500インデックスファンド等に投資した方が運用もしやすく賢明だと思います。

グッドラック。

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