バフェット太郎です。

投資の世界では、株式投資は手元にあるお金だけで運用するよりも、毎月一定額積立投資した方が資産を大きく増やすことができることから、個人投資家にとって積立投資が非常に重要であることが知られています。

【貯蓄と資産運用と積立投資】
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たとえば、毎月3万円の積立貯金40年間続けてもおよそ1500万円にしかなりません。また、手元にある100万円を年平均7%で40年間運用し続けたとしても1440万円にしかなりません。

一方で、毎月3万円を年平均7%で積立投資した場合、40年後にはおよそ7700万円の資産を築くことができるのです。特に弱気相場など、株式市場が低迷している時期に積立投資をすることができれば、次の強気相場で資産増大の加速装置としての役割を果たしてくれます。

すると、経験の浅い未熟な個人投資家たちは「それなら景気後退局面に限定して積立投資すればいい」と考えるものです。結論から言えばこの投資法は間違っています。なぜなら、景気後退局面の株価が今の株価よりも安いという保障はどこにもないからです。

たとえば、金融危機後の強気相場を振り返ると何度も景気後退が懸念されてきたものの、結局景気後退に陥ることはありませんでした。結果、暴落を待っていた投資家は強気相場を指を咥えて眺めるだけになり、実損こそしていないものの、機会損失を被ったと言えます。

そのため、相場や景気の良し悪しに関わらず、愚直に積立投資を続けることが非常に重要なのです。

とはいえ、これからの長い投資家人生を考えれば、必ずしも毎月のように積立投資を続ける必要はありません。なぜなら、ライフステージが変わることで子育てや介護など、支出がかさむ一方で収入が落ちる時期が必ずあることを考えれば、毎月のように積立投資することは非常に困難だからです。
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また、ライフステージの変化だけではなく、勤めている会社の業績が低迷して残業代やボーナスが大幅にカットされたりと、本来積立投資すべき不況期に積立投資ができないなんてこともあると思います。加えて、社内の人間関係に疲れて自らの意志で会社を辞めたり、あるいは自分が本当にやりたい仕事をするために減給覚悟で転職を決意したりすれば、当然積立投資を継続することは難しくなります。

そのため、長期の資産形成において積立投資が非常に重要なことは間違いないのですが、現実的にそれを続けることは非常に困難だということがわかります。しかし、積立投資を中断することは決してネガティブなことではないので安心してください。

なぜなら、誰もがお金持ちになりたいと願うものの、お金持ちになるために人生を生きているわけではないからです。

たとえば、お金持ちになるために積立投資を続けることは賢明であるものの、お金持ちになるために人間関係に苦しみ、やりたくもない仕事を続け、やりたい仕事を諦めるなんて賢明とは言えません。

従って、積立投資が難しくなったら、無理せずに中断して、少し休んでから積立投資を再開すれば良いと思います。仮に積立投資をするためだけに、給与が少し高いという理由だけでやりたくもない仕事を続けたり、あるいは自分の人生や家族との大切な時間を犠牲にしているのだとしたら、積立投資を続ける必要はありません。

お金持ちになるために積立投資を続けることは立派なことかもしれませんが、お金持ちになることを諦めて、自分の人生を好きに生きるという決断ができることは、それ以上に称賛されるべきことだと思います。

グッドラック。

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