バフェット太郎です。

強気相場では誰もがカリスマ投資家になり得るので、ついついリスクを顧みない向こう見ずな投資スタイルになりがちです。しかし、投資のリスク許容度は自分が思っているほど大きくはないことを考えれば、リスクを顧みない積極的な投資スタイルはいつかしっぺ返しとして自分に返ってくるかもわからないので注意しなければなりません。

【ダウ平均:2009ー2019】
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チャートは2009年から2019年7月までのダウ平均の推移です。このような強気相場では人気セクターに集中投資するだけで市場平均をアウトパフォームできるのでお手軽に天才投資家になることができます。

過去10年間を振り返ると、エネルギー株→バイオ株→半導体株→FAAMG株→IPO株といった順でブームが頻繁に入れ替わり、その度にこれらのセクターに集中投資していた投資家がイキっていたのです。

最近、米国株投資を始めた人たちにとって、エネルギー株やバイオ株でイキっていた人たちがいるなんて信じられないかもしれませんが、これらのセクターも過去に人気化していたのです。

【エネルギー・セクター・SPDR・ETF】
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エネルギー株は14年の夏がピークでした。

【iシェアーズ・バイオテクノロジー・ETF】
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バイオ株は15年の夏がピークでした。

このように、ブームは頻繁に入れ替わるわけですが、エネルギー株やバイオ株に集中投資してイキっていた人たちが、「半導体株やFAAMG株に乗り換えてさらに資産を増やした」という話はほとんど聞きません。

なぜなら、彼らは過去の成功に酔いしれ、頑なにホールドを続けた結果、ブームとともに消えてしまったからです。

つまり、ブームが続く間は市場平均を打ち負かす天才投資家はゴロゴロ出てくるものの、ブームが終われば天才たちはただの凡人に成り下がるわけです。また、タイミングよくブームを乗り換えることができないことを考えると、短期的なパフォーマンスが良くても長期的にみれば意味がないことがわかります。

そのため、永遠に続くブームなどないことを考えれば、たまたまブームに乗っただけの幸運な投資家たちは、自身のパフォーマンスに酔いしれるのではなくて、リスクという言葉を思い出し、向こう見ずなポートフォリオをリバランスするなどして冷静さを取り戻した方が身のためです。

グッドラック。

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