バフェット太郎です。

ISM(米供給管理協会)が発表した7月のISM製造業景況指数は予想53.4に対して、結果51.2と予想を下回りました。

景気拡大と縮小の分かれ目である50は上回ったものの、総合指数は16年9月以来およそ三年ぶりの低水準を記録したほか、4カ月連続で低下し、米製造業の減速が鮮明となりました。

【米ISM製造業景況指数】
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「新規受注」は50.8と、前月の50.0から0.8ポイント上昇しました。

「生産」は50.8と、前月の54.1から3.3ポイント低下しました。

「雇用」は51.7と、前月の54.4から2.7ポイント低下し、予想の53.4を下回りました。

「価格」は45.1と、前月の47.9から2.8ポイント低下し、予想の49.6を下回りました。

「在庫」は49.5と、前月の49.1から0.4ポイント上昇しました。

「新規受注」が若干上向いたものの、「生産」「雇用」「価格」が大きく低下したことを考えれば、米製造業が減速していることは明らかです。

【米ISM製造業景況指数とS&P500種指数】
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米中貿易戦争が激化する中、ISM製造業景況指数は景気拡大と縮小の分かれ目を示す50に接近しており、近い将来割り込むことが予想されます。

過去30年を振り返ると、01年と07年のリセッション(景気後退)直前に指数が50を下回っていることがわかります。そのため、投資家は18年8月の61.3をピークに指数の低下が続いていることを憂慮すべきです。

とはいえ、50を下回ったからと言って必ずしもリセッション入りするわけではありません。事実、98年、02年、06年、12年、13年、15年と指数が何度も50を下回ったにも関わらずリセッションは回避されてきました。

そのため、指数が50を下回ったからと言って、必ずしも米経済がリセッション入りするわけではありませんが、それでも景気拡大局面が10年続いていること、世界経済の成長が鈍化していることを考えれば、投資家は過度な楽観は控えて、リスク許容度の範囲内で適切に運用することを心掛けてください。

グッドラック。

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