バフェット太郎です。

ISM(米供給管理協会)が発表した7月のISM非製造業景況指数は予想55.5に対して、結果53.7と予想を下回りました。景気拡大と縮小の分かれ目である50は上回ったものの、総合指数は2016年9月以来三年ぶりの低水準を記録しました。

【ISM非製造業景況指数(内訳)】
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「事業活動」は53.1と、前月の58.2から5.1ポイント低下し、予想の58.3を大幅に下回りました。

「新規受注」は54.1と、前月の55.8から1.7ポイント低下しました。

「雇用」は56.2と、前月の55から1.2ポイント上昇しました。

「在庫」は50と、前月の55から5.0ポイント低下しました。

「価格」は56.5と、前月の58.9から2.4ポイント低下しました。

「雇用」は上向いたものの、「事業活動」「新規受注」「在庫」「価格」が下落していることを考えれば、非製造業全体に力強さは見られず、減速は鮮明と言えます。

【ISM非製造業景況指数】

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ISM非製造業景況指数は18年9月の61.6をピークに一貫して下落が続いており、徐々に景気拡大と縮小の分かれ目である50に迫っています。

そもそも、ISM非製造業景況指数とはサービス業の購買担当者から見た景気の状況を表しています。ちなみに、米民間経済のおよそ7割をサービス業が占めていることから、この指数の注目度は非常に高いです。

指数は50を上回っていれば景気拡大を意味していますから、たとえ指数が下落傾向にあっても、50を上回っていれば大丈夫です。事実、2005年8月から2007年10月にかけて指数は一貫して下落傾向にありましたが、ダウ平均は1万ドルから1万4000ドルへと大きく上昇しました。

つまり、リセッションに近づきつつあるものの、それは「強気相場から降りるべき」ということを意味しません。投資家は目先の急落で狼狽売りせず、買い持ちしていて大丈夫なのです。

とはいえ、リセッションも暴落もいずれは訪れます。それも突然のうちに。これらは避けられるものではありませんから、個人投資家はそれらを避けようとしないでください。

投資家の中には暴落の直前に売り抜けたことを自慢する人たちがいますが、彼らが再びタイミングよく株を買い戻せる保証はありません。また、予想外に続く強気相場の中で途中で相場から降りたゴマンといるクソダサい投資家たちの存在を加味すれば、暴落の直前に売り抜けることが”まぐれ”であることがわかります。

従って、個人投資家は不安と恐怖に耐え得るポートフォリオをデザインし、自身のリスク許容度の範囲内で運用することを心掛けてください。

グッドラック。

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