バフェット太郎です。

世界経済の成長鈍化と米中貿易戦争が激化する中で、金価格は1オンス1500ドルの大台を突破し、2013年以来およそ6年ぶりの高値を付けました。

【金先物価格(週足):2009-2019】
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金のレジスタンス(上値抵抗線)はそれぞれ1527ドル、1798ドル、1923ドルで、1527ドルを突破すれば金価格の上昇が一段と加速することが予想されます。

そもそも金が買われている背景には、世界経済の成長鈍化と米中貿易戦争激化による影響があり、その中心には中国の存在があります。

中国の個人消費が落ち込む中で、中国の購買力に依存してきたドイツの製造業が失速しています。先日発表されたドイツの製造業景況指数は43.2と、景気拡大と縮小の分かれ目となる50を8カ月連続で下回り、失業率と失業者も二カ月前から増加に転じています。

EUの盟主であるドイツ経済の減速はEU全土に波及し、やがて世界に広がります。

事実、世界経済が減速する中で、オーストラリア、韓国、南ア、ロシア、ブラジル、ニュージーランド、インド、タイ、が金融緩和に動いています。各国中央銀行が金融緩和に動いているということは、相対的に金が買われやすい環境になるということを意味します。

そもそも金は利息を生まないことから、金利上昇局面では不人気な投資対象として投資家らから避けられてきました。しかし、金利が下がればたとえ利息を生まなくても相対的な魅力は増すので、振り子が軌道の一端から一端に向かって振り戻されるように、金は買い戻されるのです。

そのため、米国をはじめ世界各国の中央銀行が利下げに転じたことは、金の時代の幕分けを意味するファンファーレとなり得ます。とはいえ、08年の金融危機以降、FRBは十分な利上げをすることができなかったことを考えると、利下げ余地は限られているので、金価格が将来2000ドルの大台を突破できるかどうかはわかりません。

いずれにせよ、足元では金の時代が始まっており、金鉱株にも追い風が吹いています。

【ヴァンエック・ベクトル・金鉱株・ETF(GDX):週足】
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代表的な金鉱株ETFであるヴァンエック・ベクトル・金鉱株・ETF(GDX)は16年の高値31ドルをターゲットに上昇しています。これまで、多くの投資家らが金価格の低迷を嫌気して金鉱株に投資してこなかったことを考えると、急速に買い戻されることが予想されます。

また、金鉱株の上昇率はレバレッジ効果により金価格の上昇率よりも高くなる傾向にあります。

レバレッジ効果とは、たとえば、金の採掘コストを900ドルとした場合、金価格が100ドルであれば、利益は100ドルになります。しかし、金の採掘コストをそのままに、金価格だけが1100ドルと10%上昇するだけで、利益は200ドルと100%上昇します。

そのため、金鉱株投資は主に米国、カナダ、南アの三カ国に投資することができますが、採掘コストが比較的安い露天掘り鉱山を保有する米国やカナダの金鉱株より、採算コストが高い坑内掘鉱山を保有する南アの金鉱株の方が値上がり益が期待できます。

【ハーモニー・ゴールド(HMY)】
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特に採掘コストが高いことで知られる小型金鉱株のハーモニー・ゴールド(HMY)は直近の底値からおよそ二倍に値上がりし、2.9ドルのレジスタンスも上にブレイクアウトしました。これは同期間のヴァンエック・ベクトル・金鉱株・ETF(GDX)の上昇率のおよそ2.5倍です。

こうした世界的な金融緩和を追い風に金と金鉱株はますます値上がりが期待できるほか、採掘コストが割高な金鉱株ほど投資家の注目を集めると思います。

グッドラック。

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