バフェット太郎です。

中国経済がガタガタと音を立てて崩れ始めています。

中国人民銀行が発表した7月の新規人民元建て融資は予想1兆2750億元に対して、結果1兆0600億元と予想を下回りました。アナリスト予想を下回ったのはこれで4カ月連続です。

米中貿易戦争が激化する中、中国政府は融資促進政策などバブル政策に舵を切ったにも関わらず、融資の伸びが鈍化しているということは、実体経済の勢いが失われていることがわかります。

事実、中国汽車工業協会が発表した7月の中国新車販売台数は、前年同月比4.3%減の181万台と、13カ月連続で前年実績を割り込みました。米中貿易戦争の激化が影響していると考えられます。

【上海総合指数:週足】
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上海総合指数の週足チャートを眺めると、50週移動平均線を割り込んでいることから、前回の安値2440ポイントをターゲットに下落する公算が大きいです。

【銅先物価格:週足】
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世界経済の先行指標である銅先物価格は、中国による金融緩和と融資促進政策を好感して、一時3ドルの大台を突破する場面もありましたが、結局、銅に対する需要は高まらないとして2.59ドルと200週移動平均を割り込みました。

また、為替は一時1ドル7.07元まで元安ドル高が進み、2008年3月以来、11年5か月ぶりの安値を更新しました。中国はこれまで大量にドル建て債務を膨らませてきたので、元安ドル高が加速すると返済負担が大きくなりデフォルト(債務不履行)のリスクが高まります。

このように、中国経済のリスクは日毎に高まっています。

【米二年債利回り:週足】
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景気減速への懸念から投資資金が急速に債券市場に流入しており、米二年債利回りは1.59%と200週移動平均線の1.64%を下回りました。今回のように米二年債利回りが急落するのは、08年の金融危機と01年のドットコムバブル崩壊の直前でも見られたことから、投資家は米二年債利回りの急落を注視した方が良いです。

ちなみに、CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する9月の利下げ確率は100%であることから、利下げはほぼ確実のものと考えられています。FRBが追加の利下げに踏み切れば、世界各国の中央銀行も金融緩和に動きやすくなるので、世界的な金融緩和が加速する公算が大きいです。

しかし、金利が下がるということは、銀行の利ザヤを目減りさせる行為に他ならないため、世界中の銀行株の収益は悪化し、不人気セクターになることが予想されます。

グッドラック。

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