バフェット太郎です。

日本経済新聞によれば、「著名投資家ウォーレン・バフェット氏がアマゾン株を11%買い増した」とのこと。これは14日にSEC(米証券取引委員会)に提出された6月末時点の保有有価証券の報告書で明らかになりました。

これでバフェット氏が保有するアマゾン株は53万7000株、金額にして10億2000万ドルになったわけですが、バークシャー・ハザウェイが保有するポートフォリオ全体から見れば微々たるものなので、それほど重要なニュースというわけではありません。

【バークシャー・ハザウェイのポートフォリオ(2019年6月30日時点)】
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バークシャー・ハザウェイが保有する上位10銘柄はアップル(AAPL:23.7%)、バンク・オブ・アメリカ(BAC:12.9%)、コカ・コーラ(KO:9.8%)、ウェルズ・ファーゴ(WFC:9.3%)、アメリカン・エキスプレス(AXP:9.0%)、クラフト・ハインツ(KHC:4.9%)、USバンコープ(USB:3.3%)、JPモルガン・チェース(JPM:3.2%)、ムーディーズ(MCO:2.3%)、デルタ航空(DAL:1.9%)で、アマゾンの比率はわずか0.5%にすぎないことから、パフォーマンスにほとんど影響を与えないことがわかります。

このように、アマゾンを買い増したこと自体はそれほど重要なニュースではないのですが、一方で金融株に集中投資している点は注目に値します。

【上位10銘柄のセクター別ポートフォリオ】
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バークシャー・ハザウェイの上位10銘柄のセクター別ポートフォリオを眺めると、全体の40%を金融株が占めていることがわかります。これはウェルズ・ファーゴをはじめとした銀行や決済会社、保険会社、格付け会社などを含む金融株に集中投資しているためです。

しかし、世界経済の成長鈍化と米中貿易戦争が激化する中、米長短金利の逆転現象が起きていることを考えれば、金融株には逆風が吹いています。

【長短金利差】
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そもそも短期金利は銀行の資金調達金利を意味する一方、長期金利は銀行が企業かなどに融資する際の貸出金利を意味します。そのため、仮に短期金利2.0%、長期金利3.5%とした場合、銀行は1.5%の利ザヤを稼ぐことができます。

しかし、今日のように長短金利が逆転した場合、あるいは金利差がごくわずかしかない場合、銀行の収益性は必然的に落ちてしまいます。そのため、長短金利が逆転していること、そしてそもそも金利が下落している局面では、金融株はパフォーマンスの足を引っ張りやすいので、不人気セクターのひとつとして投資家らから避けられやすいです。

とはいえ、バフェット氏は長期的に見れば金利差は振り子が振れるように再び拡大すると信じているだけでなく、銀行大手には持続可能な競争上の強みがあると考えている可能性があります。仮にそうであれば、長短金利が逆転している今、金融株を割安な価格で仕込む絶好の投資タイミングと言えるかもしれません。

ちなみに銀行株のバリュエーションはそれぞれウェルズ・ファーゴ(PER9.0倍、配当利回り4.6%)、バンク・オブ・アメリカ(PER9.3倍、配当利回り2.7%)、USバンコープ(PR12.0倍、配当利回り2.9%)、JPモルガン・チェース(PER10.8倍、配当利回り3.4%)と投資妙味があります。

グッドラック。

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