バフェット太郎です。

米国株式市場はリセッションの前兆として知られる「長短金利の逆転現象」が嫌気されて急落していましたが、19日のNYダウ株式市場は前日比+249.78ドル(+0.96%)高の2万6135.79ドルと2万6000ドルの大台に回復したほか、S&P500種指数も同+34.97ポイント(+1.21%)高の2923.65ポイントと急反発しています。

株価が急反発している主な要因は、ドイツと中国の景気刺激策に向けた動きが好感されたほか、「長短金利の逆転現象が起きても直ちにリセッション入りするわけではない」との冷静な見方が広まったためです。

事実、過去30年を振り返ると三回のリセッションがあったわけですが、いずれもリセッション入りする一年半~二年前に長短金利が逆転しています。

【S&P500種指数(1987-1990末)】
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【S&P500種指数(1997-2001末)】
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【S&P500種指数(2005-2008末)】
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(※:長短金利の逆転発生 :景気後退局面)

また、いずれも長短金利の逆転現象が発生して以降、株価が最大30~40%超上昇していたことを加味すれば、これから株高が加速する公算が大きいです。

【S&P500種指数(週足)】
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S&P500種指数の週足チャートを眺めると、ダブルボトムを形成しつつあることがわかります。仮に50週移動平均線の2945.79ポイントを上にブレイクアウトするようなら底打ちのサインとなり、株価は一段と上昇することが期待されます。

さて、これから株式投資を始めてようと考えている人の中には「株式市場が暴落したら投資を始めよう」と考えている人も少なくないと思います。しかし、相場とはなかなかどうして思い通りにはいかないものです。

リセッションは日に日に近づきはすれど株高が加速してしまい、いつまで経っても投資を始められないなんてことになりかねません。事実、多くの庶民は今回の調整局面でも投資を始めることができず、これから始まろうとする株高も指を咥えて眺めることになりそうです。

バフェット太郎はかねてから主張していますが、これから株式投資を始めようと考えている人は、「今」から投資を始めるべきです。なぜ、リセッションが近づいているのにも関わらず「今」から投資を始めるのかと言えば、株高が加速した場合、仮にリセッション入りしたとしても現在の株価水準まで急落するかどうかがわからないためです。

たとえば、過去を振り返ると長短金利の逆転現象後、株価は30~40%上昇していたため、今後ダウ平均は3万5000ドル程度まで上昇してもおかしくないわけです。仮に3万5000ドルまで上昇し、その後株価が最大30%暴落したとしても、ダウ平均は2万4500ドルまでしか値下がりしません。

経験の浅い投資家は「だったら底値の2万4500ドルで買えば良い」と考えますが、大抵の場合、ダウ平均が2万4500ドルまで暴落する局面では「2万ドルを割り込む恐れがある」なんて言われるものです。すると2万4500ドルでは到底買えず、結局、底打ちして反発するダウ平均を眺めることしかできないのです。

従って、タイミングを計るなんてことはやめて「今」から投資を始めた方が賢明だと言えます。とはいえ、ド素人が一度に大量に買い付けをすれば狼狽売りしかねないので、まずは予算の三分の一程度を買い付け、その後定期的な積立投資に切り替えて、少しずつポジションを増やしていけばいいと思います。

すると、株価の変動にも慣れてくるので、弱気相場でも機械的に買い増すことができるはずです。

グッドラック。

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