バフェット太郎です。

世界的なリスクオフの流れを受けて、為替相場は一時1ドル104.62円と、104.64円のサポートラインを割り込むなど、円が急伸しています。

【ドル円相場:週足】
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このサポートラインを明確に割り込めば、次のターゲットは100円と、さらなる円高が予想されます。

こうした中、個人投資家の中には「米国株は為替リスクがあるから日本株よりもリスクが高い」と誤解している人たちも少なくありません。つまり、米国株に投資している人たちは、株価の値下がりだけでなく為替でもやられてしまうから、資産を大きく目減りさせやすいというわけです。

しかし、円高局面では日本株は米国株よりもさらに大きく値を下げるため、円建ての日本株に投資しているからと言って、必ずしも為替リスクから逃れられるわけではないのです。

事実、ドル円相場が120円台を上回っていた15年12月末時点の円建てダウ平均と日経平均を100とした場合、その後ドル円相場が一時104円台をつけるなど円高が進んでいるのにも関わらず、パフォーマンスはそれぞれ円建てダウ平均が141だったのに対して、日経平均のそれはわずか113と、円建てダウ平均が日経平均を大きくアウトパフォームしています。

【ダウ平均(円建て)と日経平均の推移:2016-2019】
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また、金融危機以降のパフォーマンスは以下の通りでした。

【ダウ平均(円建て)と日経平均:2009-2019】
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過去10年を振り返ると、円建てダウ平均に投資した場合、当初の資金は4.1倍になったのにも関わらず、日経平均に投資した場合はわずか2.7倍にとどまりました。

このように、「(為替リスクは)米国株に投資した場合よりも、日本株に投資した場合の方が大きい」ということが証明されています。なぜ、日本株の方が為替リスクが大きいのかと言えば、日経平均構成銘柄の多くが輸出企業であるため、円高が業績にネガティブに働きやすいからです。

そのため、長期的な資産形成を考えて投資をするなら、日本株なんかに投資するよりも、為替リスクが低く、高いリターンが期待できる米国株に投資した方がはるかに賢明だと言えます。

グッドラック。

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