バフェット太郎です。

老後に備えた資産形成を前提とした場合、多くの個人投資家は一握りの優良株に投資して、長期で保有し、配当を再投資し続けることで資産を最大化させることができます。従って、株価が低迷しているからという理由で優良株を手放す必要はないのです。

【プロクター&ギャンブル(PG)1999-2019】
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たとえば、過去20年間のプロクター&ギャンブルの株価を振り返ると、年平均7.5%で上昇していたことがわかります。これは、S&P500種指数の年平均4.4%を大きく上回る素晴らしい数字です。

しかし、多くの投資家はプロクター&ギャンブルを長期で保有し続けることはできませんでした。なぜなら、1999年と2009年の株価が同じだったことから、多くの投資家は値上がりが見込めないプロクター&ギャンブルに投資することは間違っていると考えたからです。

また、2015年の株価は57ドルと、8年前(2007年)の高値52ドルからほとんど値上がりしていないことから、やはりプロクター&ギャンブルへの投資はリターンが見込めないと考えられました。

さらに、2018年の株価は60ドルと、5年前(2013年)の高値60ドルからほとんど値上がりしていないことから、プロクター&ギャンブルに投資するよりも、将来有望のグロース株に投資した方が、よっぽど優れたパフォーマンスが期待できると考えられました。

結果、プロクター&ギャンブルの株価は着実に上昇し、S&P500種指数を上回っているのにも関わらず、多くの投資家はプロクター&ギャンブルの保有を途中で投げ出したのです。

そこで、個人投資家は狼狽売りに走らないために、次のようなことを頭の中でイメージした方が良いです。

【企業の内在価値と株価の推移】
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上のグラフは、企業の内在価値と株価の推移を表しています。

たとえば、プロクター&ギャンブルのような安定したキャッシュフローが期待できる企業は、配当を出さなければ稼いだ利益が純資産として積み上がるため、内在価値は増加し続けることが期待できます。

また、配当が出る場合、投資家は配当を再投資することで、これと同じ効果が期待できます。つまり、安定したキャッシュフローが期待できる企業の内在価値は年々上昇するわけです。

しかし、株式市場は複雑怪奇なので、適正株価よりも割高な価格が付けられる場合もあれば、その反対に割安な価格が付けられる場合があります。とはいえ、非常識なほどにかけ離れたりすることはほとんどありませんから、上のグラフのように、概ね緑のレンジ内で株価は推移します。

ここで注意したいのは、たとえ内在価値が上昇していても、株価が上がるとは限らないということです。

たとえば、当初の株価を100とした場合、1年目はレンジのレジスタンスである128まで上昇したとします。しかし、6年目にレンジのサポートラインである120まで下落した場合、たとえ内在価値が1.5倍に増加していたとしても、株価は1年目を下回ることだって十分にあり得るのです。

また、4年目のレジスタンスと10年目のサポートラインの水準は同じ154であるため、やはり時間の経過とともに内在価値が増加していても、株価が上がるとは限らないのです。

とはいえ、株価はゆっくりと時間をかけて着実に上昇しています。

これと同じ理屈で、プロクター&ギャンブルの株価は低迷が続いているように見えていても、着実に上昇しており、配当を再投資し続けた投資家は大きなリターンを享受することができたのです。

【フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)】
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ちなみに、安定したキャッシュフローが期待できる代表的な銘柄といえば、フィリップ・モリス・インターナショナルなどのタバコ株が外せません。

フィリップ・モリスをはじめとしたタバコ株は配当を通じて株主に積極的に還元しているので、投資家は配当を再投資し続けることで、企業の内在価値増加と同じ効果が得られます。

つまり、フィリップ・モリスの株主は愚直に配当を再投資し続けながら株数を増やし(=企業の内在価値を高めることと同じ意)、株価が値上がりするのを忍耐強く待つことで大きなリターンが期待できるというわけです。

そのため、老後に備えた資産形成を考えている多くの投資家にとって、一握りの優良株に投資して長期で保有し、配当を再投資し続けることは理に適っていると言えます。

グッドラック。

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