バフェット太郎です。

5日のNYダウ株式市場は前日比372.68ドル(1.41%)高の2万6728.15ドル、S&P500種指数は同38.22ポイント(1.30%)高の2976.00ポイントと大きく上昇して取引を終えました。


上昇した主な要因は、米中両国が閣僚級の通商交渉を10月初旬にワシントンで開催することで合意したことを受けて、米中貿易摩擦が緩和するとの期待感が高まったほか、堅調な経済指標も明るい材料となったためです。

ISM(米供給管理協会)が発表した8月のISM非製造業購買担当者指数は予想54.0に対して、結果56.4と予想を上回りました。

【ISM非製造業景況指数(内訳)】
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「事業活動」は61.5と、前月の53.1から8.4ポイント上昇したほか、予想の53.3を大幅に上回りました。

「新規受注」は60.3と、前月の54.1から6.2ポイント上昇しました。

「雇用」は53.1と、前月の56.2から3.1ポイント低下しました。

「在庫」は55.0と、前月の50から5.0ポイント上昇しました。

「価格」は58.2と、前月の56.5から1.7ポイント上昇しました。

「雇用」以外のすべての項目が上向いたことで、非製造業に明るい兆しが見えつつあります。また、唯一低下した「雇用」ですが、景気拡大と縮小の分かれ目となる50を上回っていることから、引き続き堅調であることが示唆されました。

事実、この日発表されたADP非農業部門雇用者数は堅調な労働市場を裏付ける結果となりました。ADP非農業部門雇用者数は予想14万8000人増に対して、結果19万5000人増と予想を大きく上回っています。

【S&P500種指数:日足】
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さて、逆イールドが発生するなど米経済にリセッション(景気後退)の兆候が見られる中、S&P500種指数は50日移動平均線を上にブレイクアウトしました。そのため、次のターゲットは前回の高値3027.98ポイントがレジスタンス(上値抵抗線)となり、これを上にブレイクアウトできるかどうかが試されます。

バフェット太郎はかねてから株式を手放すべきではないと主張してきました。これは、誰も正確にタイミングを計ることなどできないだけでなく、過去を振り返ると、逆イールドの発生後に株価は大きく上昇したからです。

また、現在の世界経済は1995年~1998年に酷似しており、仮に当時のような展開となれば株高はさらに加速する公算が大きいです。

ちなみに、1994年末から1999年末までの五年間を振り返ると、小型株で構成されているラッセル2000指数がおよそ二倍に値上がりしたのに対して、大型株で構成されるダウ平均はおよそ三倍に値上がりしました。また、ハイテク株で構成されるナスダック総合指数はおよそ五倍に値上がりしたことを考えると、これからの相場は大型株やハイテク株に追い風が吹くことが予想されます。

グッドラック。

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