バフェット太郎です。

ブルームバーグによれば、老後資金2000万円不足問題など将来への不安が高まる中、日本の中高年男性がFX市場に群がっているとのこと。

そもそも、日本のFX投資家は「ミセス・ワタナベ」と海外で称されている通り、主婦が多いと見られていました。しかし、金融先物取引業協会などによれば、FXをする約8割が男性で、その大半は30代~50代と現役世代が占めているそうです。

ちなみに、稼働口座数は19年6月末時点で80万口座、証拠金は約1兆5000億円とそれぞれ07年6月末から三倍強増えており、トルコリラやメキシコペソ、南アランドなど新興国の高金利通貨が積極的に取引されています。これらの通貨はどれもハイリスク・ハイリターンであることから、サラリーマン投資家に人気があるようです。

サラリーマン投資家の特徴は、「少ない投資資金と安定した収入が見込める」ということです。そのため、彼らは競馬やパチンコのような感覚でFXをやっており、たとえ元手がゼロになったとしても、安定した収入があるため、いつでもFX(ギャンブル)を再開することができるのです。

これを繰り返すことで、いつか人生一発逆転のホームランが打てると夢を見ているようですが、大抵の場合、ほとんど儲かることなく退場するか、運良く数百~数千万円まで増やすものの、その後資金を溶かしてしまう場合が多いです。つまり、運は続かないということです。

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これは、効率的市場仮説と言って、市場はあらゆる情報を瞬時に織り込むため、誰も市場を出し抜くことはできないと言われているからです。また、FXのような短期売買はゼロサムゲームと言われており、長期で保有していても儲かることはできません。

ゼロサムゲームとは、たとえば誰かが1ドル儲かれば、誰かが1ドル損をするため、その合計がゼロになるというゲームです。

一方で株式に対する長期投資はプラスサムゲームと言われています。たとえば、コカ・コーラ社は毎年安定したキャッシュフローと配当が期待できるので、投資家は配当を再投資することで株数を増やすことができます。そのため短期的な株価の変動を無視すれば、長期的には報われやすいのです。

そのため、あなたに守るべき家族がいたり、老後に備えた自分年金をつくろうと思っているのなら、FXには近づかず、コカ・コーラ社など米優良企業に長期投資し、配当を再投資し続けた方が賢明だと言えます。

もちろん、”相場の世界”を楽しみたいとか、胸がヒリヒリと焦げるような感覚を味わいたいのなら別ですが。

グッドラック。

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