バフェット太郎です。

米タバコ最大手のアルトリア・グループ(MO)の株式を一株40.25ドルで130株、5254ドル(約57万円)分買い増しました。

【取引履歴】
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バフェット太郎の運用ルールは「毎月最後の金曜日に『時価評価額最低銘柄』を5000ドル(約50万円分)買い増す」というもので、リバランス(配分調整)と配当再投資を兼ねた積立投資をしています。また、こうすることで不人気優良株を機械的に買い増すだけでなく、将来のリターンを最大化する狙いがあります。

【アルトリア・グループ(MO)】
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(※「」は過去にアルトリア株を買い増したタイミングを表しています。また、青の点線は53.95ドルを指しており、これはバフェット太郎の平均取得価額を示しています。)

さて、アルトリア株は2017年の高値68.96ドルから-41.6%と大暴落しており、2015年8月以来の安値をつけています。また、予想PER9.4倍、予想配当利回り8.3%とバリュエーション面は魅力的です。

そもそもアルトリア株が暴落している主な要因は、電子タバコへの逆風が挙げられます。昨年12月、アルトリアは電子タバコ最大手のジュール・ラブズに130億ドル(1兆4000万円)出資して35%の株式を保有したのですが、その後電子タバコを巡って若年層に対する健康被害が問題となり、販売禁止の動きが高まっています。

たとえば、トランプ政権が電子タバコの販売禁止を検討しているほか、中国でのネット販売が突然中止に追い込まれたり、インドで電子タバコの全面禁止が発表されるなど、世界的に規制が強化されつつあります。

今後、世界中で電子タバコの販売が禁止となれば、ジュールの想定売上高は大きく低下し、のれん代の減損を計上する可能性があります。そのため、業績悪化を懸念した”売り”が株価低迷に繋がっているのです。

とはいえ、アルトリアは紙巻タバコから安定した収入が期待できるため、一時的な業績悪化をそれほど心配する必要はありません。

【アルトリアのEPS(一株当たりの利益)】
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たとえば、アルトリアのEPSの推移を眺めると、順調に成長していることがわかります。

タバコの販売数量が落ち込んでいることから、多くの人々は「タバコ会社の業績は低迷しているに違いない」と思い込んでいますが、実際はその逆でお金をどんどん稼いでいるのです。

これは、主力の紙巻きタバコの事業に新たな設備投資や莫大な研究開発費などを必要としないため、販売数量が落ち込んでも値上げをすることで利益を確保することができるからです。

こうして、アルトリアは稼いだ利益のほとんどを配当や自社株買いを通じて株主に還元するため、株主はタバコ産業の恩恵を享受することができるというわけです。

ちなみに、アルトリアの株価40.25ドル、予想EPS4.27ドルとした場合、予想PER9.4倍ですから、期待利回りは10.6%となり、バリュエーション面で投資妙味があると言えます。

グッドラック。

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