バフェット太郎です。

米経済指標の悪化を嫌気して、ダウ平均は前日比-494.42ドル(-1.86%)安の2万6078.62ドルと急落して取引を終えました。

最近発表された米経済指標を振り返ると、まず、米ISM製造業景況指数が予想50.4に対して、結果47.8と予想を大きく下回ったほか、2009年6月以来およそ10年ぶりの低水準を記録するなど、製造業が急速に悪化していることが示唆されました。

また、雇用統計の前哨戦となるADP非農業部門雇用者数は予想14万人増に対して、結果13万5000人増と予想を下回ったほか、8月の雇用者数は3万8000人の下方修正が発表されるなど、労働市場が減速していることが示唆されました。

とりわけ中小企業で人材採用が消極的になっており、世界経済の成長減速と米中貿易戦争の激化に歯止めがかからないことから、労働市場は一層悪化することが予想されます。

こうした中、CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する10月の利下げ確率は77.5%と、一週間前の53.4%から急上昇しています。

【米2年債利回り:週足】
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一時は予想外に堅調な経済指標が発表されたことから、利下げ圧力の弱まりとともに米2年債利回りが200週移動平均線を上にブレイクアウトする場面がありましたが、結局は再び割り込み、1.48%で推移しています。

【ヴァンエック・金鉱株・ETF(GDX)】
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ちなみに、金利下落の恩恵を受けると見られる金鉱株ETFのGDXは、31ドル水準をレジスタンス(上値抵抗線)に調整局面を迎えています。

そもそも金(ゴールド)は利息を生まないことから、金利下落局面では相対的に金が買い戻されやすいです。そして、金価格が上昇すれば金鉱山会社の業績が改善するため、金利下落は金鉱株にとって追い風を意味します。

そのため、米経済指標の悪化要因となる世界経済の成長減速と米中貿易戦争の激化に歯止めがかからないことを考えれば、金利はさらに下落する公算が大きく、現在の調整局面は金鉱株に投資する絶好のチャンスと言えます。

グッドラック。

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