バフェット太郎です。

「米国株はブーム」と言われ続けて二年以上経つわけですけれども、未だに強気相場は終わりません。しかし、過去の経験則に従えば今年中にもリセッション(景気後退)入りする公算が大きいです。

【S&P500の年間騰落率(配当込み)】
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(※ 景気後退)

グラフは1970年から2018年までの49年間における、配当を含めたS&P500の年間騰落率を表しています。過去49年の平均騰落率は10.2%だったことを考えれば、投資家らは十分満足のいくリターンが得られたと思います。

さて、グレーの年は米景気がリセッション入りした年を表しています。過去を振り返ると、リターンがプラスからマイナスに転じてから翌年末までにリセッション入りする確率は83%とかなり高いです。

また、過去5回のリセッションを振り返ると、マイナスに転じる前年のリターンはそれぞれ1972年(19.0%)、1980年(32.5%)、1989年(31.7%)、1999年(21.0%)、2006年(15.8%)と、15%を超える上昇を記録していました。

そのため、2018年のリターンがマイナスに落ち込んでいること、その前年の上昇率が21.8%だったということを加味すると、米経済が年末までにリセッション入りする公算が大きいと考えられます。

そもそも、株価とは景気の先行指標ですから、リセッションに先駆けて低迷し始めるのは自然なことです。また、景気判断とは全米経済研究所が事後報告として公表するものなのですが、たとえば、2007年12月から始まったリセッションは、2008年11月末の全米経済研究所で公表しました。つまり、リセッション入りしてから、公表されるまで一年くらいのタイムラグがあるのです。

ちなみに、すでにリセッション入りしている2008年1月、ベン・バーナンキFRB議長(当時)は、「今のところ、リセッションはないと見ている」と発言していました。また、市場参加者らもリセッション入りはないと考えていたことから、積極的に買い向かった投資家も少なくありません。

つまり、リセッション入りしているのかしていないのかすら、我々投資家はまるでわかっていないのです。従って、投資家がやるべきことはブームの終焉を見極めるのではなく、あらゆる景気サイクルに耐え得るポートフォリオをデザインし、長期で運用し続けることだけです。

バフェット太郎が米連続増配高配当株に投資しているのは、あらゆる景気サイクルに耐え得るポートフォリオだと考えているためです。もちろん、リスク許容度が人によって違うことを考えれば、積極的にグロース株をポートフォリオに組み入れることも正当化することはできますが、リスク許容度は自分が思っているほど大きくないことを考えれば、やや保守的すぎる方が良いと思います。

いずれにせよ、自分に合ったポートフォリオをデザインし、それを継続して運用し続けることが重要です。

グッドラック。

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