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バフェット太郎です。

旭化成名誉フェローの吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞しました。受賞した主な理由は、スマートフォンやEV(電気自動車)に搭載するリチウムイオン電池の開発で主導的な役割を果たし、世界の人々の暮らしを変え、ITをはじめとした幅広い産業の発展に貢献したことが評価されたためです。

リチウムイオン電池は91年にソニーが世界初の商品化に成功すると、その後ノート型パソコンや携帯電話などに採用されました。また、リチウムイオン電池を搭載した携帯電話はインフラが脆弱な新興国でも普及し、インターネットの拡大を追い風に世界が大きく変わりました。

また、地球温暖化を背景に環境に配慮した製品が選好される中、自動車業界ではEVが、エネルギー業界では再生可能エネルギーの普及を促す役割が期待されています。

さて、ノーベル化学賞の受賞が好感されて、旭化成の株価がPTS(夜間取引)で前日比+27.14%高と大暴騰し、時価総額が一夜で4500億円も増えるなど、株主らはお祭り騒ぎとなっています。
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ただし、ノーベル賞受賞による業績への影響は限定的であることが予想されるため、株価への熱狂が冷めるのも早いと思います。

【旭化成のキャッシュフロー推移】
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旭化成のキャッシュフロー推移を眺めると、本業の儲けを表す営業キャッシュフローが安定して黒字を達成しているものの、この景気拡大期の中でフリーキャッシュフローがマイナスに転じる場面がありました。

これは、旭化成が競合他社との競争激化に伴い、莫大な設備投資や研究開発費が必要とするためです。

同社は投資や研究開発を止めれば競合他社にシェアを奪われてしまいますし、積極的に投資をしてもフリーキャッシュフローがマイナスとなり、現金が流出するだけです。もちろん、吉野氏がノーベル賞を受賞したからといって、投資が必要なくなるなんてこともありません。

このように、旭化成はその事業構造から考えても魅力的ではないため、時価総額が一夜で4500億円も増えるのは間違っていると言えます。従って、株価大暴騰の後に見える景色は大暴落と、その暴落に慌てふためき狼狽売りに走る情けない個人投資家たちの姿です。

グッドラック。

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