バフェット太郎です。

トータルヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価が前日比-6.22%安と急落しました。

【ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)日足】
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急落した主な要因は、FDA(米食品医薬品局)の検査で、オンラインで販売されたベビーパウダーから微量のアスベストが検出されためです。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーに発がん性物質のアスベストが混入していた可能性を巡り、1万5000件もの訴訟に直面しているため、今回の検査結果は訴訟の行方に大きな影響を与える可能性があります。

これを受けて同社はベビーパウダーの一部をリコール(自主回収)することを発表しました。ただし、FDAによればすべてのベビーパウダーにアスベストが混入していたわけではないとしており、リコールも特定のロット番号の製品のみとなるそうです。

今後、訴訟問題が不利に働く可能性があることを考えれば、株価はさらに下落する公算が大きいです。

【ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):週足】
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株価は50週移動平均線を下回っており、目先200週移動平均線の121.16ドルがターゲットとなります。これを割り込むようなら、2016年の高値115.58ドル、さらにそれを下回るようなら2014年と2015年の高値95ドルがターゲットとなります。

予想DPS(一株当たりの配当)が3.80ドルですから、株価が115ドルまで下げれば配当利回りは3.3%、95ドルまで下げれば4.0%になります。

また、訴訟問題を除けばベビーパウダーの販売低迷が業績に与える影響は限定的です。なぜなら、同社の消費者部門におけるベビー関連事業の売上高は全体の2%でしかないためです。

【ジョンソン・エンド・ジョンソンのキャッシュフロー推移】
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同社のキャッシュフロー推移を眺めると、本業の儲けを表す営業キャッシュフローは毎年黒字で、緩やかに増加傾向にあることがわかります。また、投資支出も少ないため、フリーキャッシュフローが潤沢で、配当や自社株買いなど積極的に株主還元する余力があります。

つまり、今後も安定したキャッシュフローが期待できることを考えれば、訴訟リスクによる株価低迷は株を割安な価格で買う絶好のチャンスであり、愚直に配当を再投資するべき局面であると言えます。

グッドラック。

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