バフェット太郎です。

S&P500種指数が3000ポイントの大台を突破し、過去最高値に迫りました。

米国株が上昇した主な要因は、トランプ大統領が「中国との通商合意は実現する」と述べたほか、カドローNEC(国家経済会議)委員長が「交渉が順調に進めば12月に予定されている対中関税発動を見送る可能性がある」とし、「協議は極めて順調に進んでいるように見える」と発言したことが好感されたためです。

ただし、これは2020年に大統領選挙を意識したパフォーマンスに過ぎません。実質的には何も合意に達していない、かたちだけの一部合意に留まる公算が大きいです。

【S&P500種指数:日足】
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とはいえ、市場参加者らはその「かたちだけ」でも欲しがっているように見えます。

S&P500種指数は3027ポイントのレジスタンス(上値抵抗線)に抑えられている一方、下値が切り上がるなど「強気の三角保ち合い」を形成していることがわかります。これは次第にブレ幅が縮まっていき、最終的に大きく上にブレイクアウトすることを示唆しています。

【CMEフェドウォッチによる10月の利下げ確率】
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CMEフェドウォッチによれば、市場参加者が予想する10月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利下げが実施される確率は93.0%とほぼ確実視されています。これは世界経済の鈍化に歯止めがかからないことや米中貿易戦争に収束の兆しが見えないことが理由です。

つまり、市場参加者らは「実体経済は悪化するだろう」と見ながらも、「金融緩和が相場を押し上げてくれる」と考えているわけです。

そのため、実体経済の悪化を理由に株式のポジションを解消してしまった投資家らは、予想外の株高を指を咥えて眺めることになりそうです。とはいえ、実体経済の伴わない株価上昇はバブルとなりかねないため、過度な楽観は控えて慎重に運用を続けてください。

グッドラック。

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