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バフェット太郎です。

「ベイビー・バフェット(第二のバフェット)」の異名を持つことで知られるパーシング・スクウェア・キャピタル・マネジメントのビル・アックマン氏が、シェアオフィス大手のウィーワークについて、「ウィーワークは株式だけでなく債権も価値が”ゼロ”になる確率がかなり高い」と語りました。

また、アックマン氏はソフトバンクGが救済支援したことについて、「損を取り返すために資金を投じたように思う。ソフトバンクは諦めるべきだった」と述べています。

ソフトバンクGは救済支援の前にすでに100億ドルもの資金をウィーワークに投資しており、今回の救済支援95億ドルを足すとおよそ200億ドルに達します。そのため、仮にウィーワークの価値が”ゼロ”となれば、ソフトバンクGにとって大きな打撃になり得ます。

これは何も200億ドル損をするという単純な話ではありあません。そもそも、ウィーワークの時価評価額が当初470億ドルだったにも関わらず、わずか数カ月後には80億ドルと、80%以上も値下がりしたことを考えると、その他の新興企業に対しても疑念が生じるのは至極当然だからです。

そのため、1000億ドルのビジョン・ファンドはその半分以下の価値しかないことだって十分考えられるのです。さらに、ウィーワークの手元資金が第3四半期だけで10億ドルも燃焼するなど、急速に現金が溶けていることを考えると、今後、さらに追加の資金が必要となり、将来の損失がさらに拡大する可能性だってあります。

【ソフトバンク・グループ:週足】
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ソフトバンクG(SFTBY:OTC)の株価は38.76ドルと、200週移動平均線の38.19ドルを若干上回って推移しています。そのため、短期的には50週移動平均線の44.28ドルまで反発することが期待されます。

ただし、予想外に200週移動平均線を下回れば、目先のターゲットは前回の安値31.30ドル、さらにそれを割り込めば、20ドル前後がターゲットになります。仮に20ドルまで値下がりした場合、それは直近の高値56.25ドルから64%値下がりすることを意味し、あり得ない数字でもありません。

しかし、多くの賢明な投資家は幅広く分散投資しており、一銘柄あたりの比率を10~20%未満に抑えているため、仮に70%暴落したとしても資産全体に与える影響は7~14%でしかなく、暴落をやり過ごすことができそうです。

一方で、クソダサい投資家ほどソフトバンクGのようなボラティリティの高い銘柄に、資産全体の50%以上を投じるなど無謀な集中投資してしまうので救いようがありません。彼らは自身のリスク許容度を無視しているため、暴落を簡単にやり過ごすことができず、四半期決算やウィーワークの動向を祈るような気持ちで見守るのです。

そして、ソフトバンクGにとって悲観的なニュースは無視する一方で、楽観的なニュースを集めては安心して一人悦に入るわけです。こういう”間違った投資”をしないためにも、多くの個人投資家は自信のリスク許容度の範囲内で、適度に分散投資し、堅実に運用する必要があります。

グッドラック。

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