バフェット太郎です。

ISM(米供給管理協会)が発表した10月の米ISM製造業景況指数は予想48.9に対して、結果48.3と予想を下回りました。

前月の47.9から0.4ポイント改善したものの、2009年6月以来およそ10年ぶりの低水準で、景気拡大と縮小の分かれ目となる50を三カ月連続で下回りました。

【米ISM製造業景況指数:過去三カ月】
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そもそもISM製造業景況指数とは、製造業の購買担当役員にアンケート調査を実施し、その結果をもとに製造業の景況感を表したものです。

たとえばゼネラル・モーターズ(GM)の購買担当役員は、鋼や塗料、フロントガラスやタイヤなどの仕入れをしているわけですが、この時、日々の販売状況や在庫、会社の販売予測などに基づきどれくらい仕入れるかを決めています。

そのため、彼らの意見は業界の現状を知るうえで非常に信頼度の高い情報となり得るわけです。

さて、内訳は以下の通りでした。

「新規受注」は49.1と、前月の47.3から1.8ポイント上回りました。

「生産」は46.2と、前月の47.3から1.1ポイント下回りました。

「雇用」は47.7と、前月の46.3から1.4ポイント上回りました。

「価格」は45.5と、前月の49.7から4.2ポイント下回りました。

「在庫」は48.9と、前月の46.9から2.0ポイント上回りました。

米中貿易戦争が激化する中、主要項目のすべてが景気拡大と縮小の分岐点となる50を下回りました。とりわけ「生産」の落ち込みが顕著で、製造業の購買担当者が将来の先行きに不安を感じていることを示唆しています。

【米ISM製造業景況指数とS&P500種指数】
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ISM製造業景況指数を見る上で注意しなければならないことは、トレンド(方向性)ではなく位置を重視しなければならないということです。

つまり、前月から指数が改善するなど上向きつつあるものの、50を下回っているということは景気縮小を示唆しているため過度な楽観は禁物だということです。

一方で、トレンドが下がっていても50を上回っていれば、それは景気拡大を示唆しているため、過度な悲観をする必要はないということです。事実、2010年代は何度も下落トレンドがありましたが、概ね50を上回って推移していたため、それほど慌てる必要はなかったのです。

さて、GDP(国内総生産)のおよそ7割をサービス業が占める米国において、製造業はかつてのような絶対的影響力はありません。しかし、過去二回のリセッション局面で景気の先行指標としての役割を果たしたことを考えると、まだまだ経済の重要な指標であることに変わりありません。
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過去二回のリセッションを振り返ると、景気拡大と縮小の分かれ目となる50を下回ってから、およそ7~11カ月で米経済がリセッション入りしたことがわかります。

そのため、2019年8月を起点とした場合、2020年3月~7月にリセッション入りする公算が大きいと考えることができます。言い方を変えれば、2019年末から2020年5月末くらいまでは強気相場が続くなど、直ちに暴落するわけではないことから今はまだホールドが正解です。

グッドラック。

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